同期型のオンラインストレージと言えば、スマートフォンユーザーにとっては今では「Dropbox」が最有力になった感もあるが、「SugarSync」も有名どころだ。SugarSyncもアメリカ発のサービスだが、全世界134カ国で利用されており、日本にもユーザーが多い。
そのSugarSyncが無料ユーザーのストレージ容量を倍以上に拡大する施策を11日に発表した。従来は無料ユーザーは2GBのストレージ容量が提供されていたが、今後は5GBまで利用できるようになる。この点はライバルであるDropbox以上になる。Dropboxは無料ユーザーの基本スペースは2GB。友人を紹介したり、とキャンペーンを使うことで少しずつ容量を増やすこともできるが、ベースは2GBだ。
今回の容量拡大は、昨今のオンラインストレージ市場の拡大とスマートフォン及びタブレット端末の普及を考慮してという。オンラインストレージに対する容量拡大の要望は確かに強いはずだ。2GBの場合は高画質の写真や動画を多数アップロードした場合にはすぐに埋まってしまう可能性があるが、5GBであれば、多くのユーザーは困ることがないだろう。
また、容量拡大のみならず、同期できるPCの台数が無制限に変更された。従来は無料ユーザーが同期できるPCの台数は2台までに限定されていた。ところが、通常こういったオンラインストレージをヘビーに使うユーザーは複数の端末を利用している。デスクトップ、ノートブック、モバイル用の小型ノートブック、スマートフォン、タブレットなど、挙げればキリが無いほどだし、人によっては本当に扱う端末の数は多いだろう。今回の措置により、無料ユーザーでも台数を気にしなくて済むようになる。
もう1点、大きな改善があり、無料ユーザーに提供されるデータの世代管理が2世代から5世代に拡張される。ユーザーは今後、5世代前のデータまで扱うことができるようになるので、複数人が共同で一つのファイルで作業する場合などでの利便性も向上する。
これらの施策によってSugarSyncはこれまで以上に使いやすくなるだろう。
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