Pixel QiのディスプレイはTFT液晶などと同様にバックライトを使ってカラー表示できるモードと、E-Inkディスプレイのように発光しない、反射タイプの白黒カラーモードを切り替えることができる。通常モードでは動画再生などにも対応し、一般的な端末と同様の利用方法が可能。一方の反射モードではいわゆるE-Inkディスプレイのような表示が可能で、画面が発光しない分、目にかかるストレスが非常に低い。さらに消費電力も10分の1程度に抑えられる。反射タイプのディスプレイはE-Inkディスプレイほどではないものの、紙媒体に似たイメージで見えるので、明るいところでなければ見えないが、逆に室外では見えやすい。
ラインナップされるモデルと価格は次の通り。3G非対応・液晶モデルが399ドル、3G対応・液晶モデルが449ドル、3G非対応・Pixel Qiディスプレイモデルが449ドル、3G対応・Pixel Qiディスプレイモデルが498ドルになる。全機種Wi-Fiは搭載。
Notion InkはPixel Qiディスプレイを目玉の一つと考えている。室内では通常モード、室外では反射モードにするなど、自由自在にディスプレイのモードを切り替えられる点が特長。
これによって駆動時間を劇的に延ばすこともできる。通常モードでは16時間程度の駆動が可能とされるが、反射モードに変えた場合には160時間程度まで動作するということだ。具体的な計測条件は不明だが、消費電力が約10分の1になるということは、実際に160時間まで行かなかったとしても、劇的に延びることだけは確実だろう。
また、Notion Ink AdamはAndroid 2.2を搭載して出荷されるものの、将来的なOSアップデートの予定も公表されている。2011年にはGingerbreadが提供される計画だ。
下は発表時のデモ。
主なスペックは次の通り。
- OS:Android 2.2(Froyo)。次期バージョンへのアップデート予定あり
- CPU:NVIDIA Tegra 2(1GHz Cortex A9デュアルコア)
- 内蔵ストレージ:4GB or 16GB or 32GB
- 外部ストレージ:microSD/microSDHC
- ディスプレイ:10.1インチ。TFT液晶かPixel Qi。両方とも解像度は1,024×600。静電容量方式タッチパネル、マルチタッチ対応
- ネットワーク:3G HSDPA、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)
- Bluetooth:2.1 A2DP
- カメラ:3.2メガピクセル、オートフォーカス機能付、180度回転可能
- HDMI出力機能搭載
- 加速度センサー搭載
- GPS/AGPS搭載
- 背面トラックパッド搭載
- 駆動時間:Pixel Qiディスプレイ通常モードで約16時間、反射モードで約160時間(※計測条件は不明)
- サイズ:158×239×14mm
- 重さ:600~650g
【情報元、参考リンク】
Notion Ink Adam
Good E-Reader/Notion Ink Adam Pre-Orders begin in December