10月15日から29日までの2週間に渡って実施した秋のAndroidスマートフォン3機種に関する人気調査結果を発表したい。対象機種はNTTドコモ向け「GALAXY S(SC-02B)」、ソフトバンクモバイル向け「HTC Desire HD(001HT)」、au「IS03」。アンケート開始時点では3キャリアの2010年冬・2011年春のスマートフォン・ラインナップが判明していなかったこともあり、この3機種のみで実施している。
結果はIS03が堂々のトップ。1124票を獲得して51.1%を占めた。2位はGALAXY Sで595票(27.0%)。3位がHTC Desire HDで482票(21.9%)。総投票数は2201票。その中の約半数がIS03に集まったという結果になる。
おそらく今冬・来春モデルを含めた形で改めてアンケートを取ったら、また違う結果になるだろう。しかし、10月の時点でこの3機種で取った結果はこのようなものだ。
振り返ってみればIS03は発表前から注目度が高かった。その上、実際に披露された端末のデザインやスペックも申し分なく見えた。しかも、ネックとなるOSのバージョンについても将来的にAndroid 2.2へアップデートされることが当初から公言されていた。アンケートを始める前の時点から多くの票を獲得することは予想できたが、それでもここまでの結果はやはり驚くべきもの。
とはいえ、それほどの票を集められなかったGALAXY SとHTC Desire HDが不人気ということにはならない。IS03とは状況が異なるからだ。ドコモとソフトバンクにおいては、XperiaとHTC Desireというスタンダード・スマートフォンがすでに今春発売済みという状況下にある。これらのユーザーが次の端末への移行を考えるにはまだ時期が早いし、アーリーアダプター層は本当に早い人はHT-03A、それ以外の方もすでに今春にAndroidへ移ってしまっているだろう。一方のauユーザーにとっては、IS03は実質的に初のAndroidスマートフォンだ。もちろん、実際にはIS01が第一弾だが、この端末はクラムシェルタイプという特殊なモデルだったためにスルーした方も多いはずだ。
このような背景があるだけに、ドコモ、ソフトバンクのユーザーとauユーザーとでは、秋モデル3機種に対する盛り上がり方には違いがある。しかし、それでもIS03への関心が高いことは確かだ。基本的スペックの高さ、そしておサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信への対応。特に国内フィーチャーフォンで定番とされる機能をサポートしている点は移行を検討しているユーザーにとっては大きい。最終的にどれほどのセールスを記録するのか注目したい。
ちなみにこのアンケートは発売前の調査だが、発売後の端末に対して満足度調査を行っても興味深いかもしれない。おそらくGALAXY S、HTC Desire HDについては一部不満点があっても使い勝手や操作性に関しては満足度が高いと考えられる。一方、IS03は期待度が高い分、発売後の反響も気になる。できれば期待度を上回る反響を得られる良い端末に調整が施されていて欲しいところ。
下の画像は元データ。パーセント表記が集計結果と異なるのは、四捨五入ではなく切り捨て計算になっているため。
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