米調査会社Canalysは1日、2010年第3四半期(7月~9月)のスマートフォン市場調査結果を発表した。
興味深いのは米国におけるシェアで、Android陣営(レポートではOHA(Open Handset Alliance)と表記)が43.6%の数字を記録してトップに立っていることだ。2位はAppleで26.2%、3位はResearch In Motion(RIM)で24.2%、Microsoftが3.0%で4位につけた。そして、その他が3.0%となっており、事実上この4社(プラットフォーム)が米国スマートフォン市場を占めていることになる。
目を見張るのはAndroidの勢いだ。他陣営からすれば突然登場して瞬く間にトップに立った印象を与えるだろう。
Canalysのレポートによれば、米国で今四半期に出荷されたAndroidスマートフォンは910万台、iPhoneは550万台、BlackBerryは510万台、Windows Phone(Windows Mobile)は60万台(KINも含まれているものと見られるが、ごく少ない数なので無視できるだろう)、となっている。
また、世界市場に目を向けた場合、Androidスマートフォンの出荷台数は2,000万台を超える。成長の度合いとしては前年同期比で1,309%増という驚異的な数字だ。
Apple、RIMと比較すると、多数のメーカーから端末がリリースされるAndroidは数を伸ばすことに関しては明らかに有利な環境を持っている。それでも、売れるかどうかは別問題であり、この勢いはユーザーに広く受け入れられるユーザー・エクスペリエンスを提供できていることの証と言えるだろう。もちろん機能面、サービス面で不十分な点も多いプラットフォームだが、今後登場予定の次期バージョン、GingerbreadやHoneycombによって大きく改善される可能性が高い。勢いは今以上に増しそうだ。
そして、今後の市場ではRIMとMicrosoftの動きからも目が離せない。両社、特にMicrosoftがWindows Phone 7でどこまで巻き返せるかに大きな注目が集まる。さらに、AppleがiPhoneの販売キャリアを拡大した場合も要注意だ。iPhoneが大攻勢を掛ける可能性もある。
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