中国の大手コンピュータ機器メーカーLenovoから最新のAndroidタブレットがリリースされるのは随分と先の話になることが明らかになっている。
同社のCOOを務めるRory Read氏はPC Magazineに対して「少なくともAndroidのHoneycombバージョンが出るまでは米国市場にはスレート(タブレット)をリリースするつもりはない」と述べている。HoneycombはAndroidの次々期のバージョンを示す開発コードネームであり、バージョン3.5と見られている。Honeycombは2011年前半にリリース予定と噂されており、時期的には5月、6月辺りとの見方が強い。
それだけにLenovoの最新タブレットが登場する時期は早くとも2011年の夏、ということになるようだ。
Read氏がHoneycombの登場を待つ理由は明確で、現在のAndroidの最新バージョンである2.2はGoogle自身が認めるようにタブレットタイプの端末に最適化されていないためだ。次期バージョンであるGingerbread(3.0)ではより快適に利用できるようになる見込みだが、最も適したバージョンはHoneycombと考えられている。Lenovoとしては理想的なユーザーエクスペリエンスを提供するためにはHoneycombを待つべき、と考えている模様。
また、同社は当面の間、Windows 7搭載タブレットをリリースする計画もないようだ。Windows 7に関してもタッチパネルでの操作を主体とするタブレット向きのOSではないとしている。Lenovoの新技術開発部門を率いるHoward Locker氏は、Windowsはマウスとキーボードで操作することを前提に開発されてきたOSであり、Windows 7に関してもその状況は本質的に変わっていない、と見ている。
タブレット市場にはAndroid 2.2搭載モデルをリリースするメーカーもあるが、しばらくの間は米AppleのiPadがシェアをほぼ独占する状態が継続することは確かだろう。とはいえ、いくつかの大手コンピュータ機器メーカーは2011年初頭にGingerbread搭載タブレットを一斉に発表するとの見方もある。Lenovoが静観している間も、Androidタブレットが続々とリリースされる状況は依然として続くはずだ。
【情報元、参考リンク】
phonedog/Lenovo has no plans for an Android tablet until Honeycomb
Engadget/Lenovo says no Android tablet in US until Honeycomb; no Windows 7 tablet, period
PC Magazine/Lenovo: Android Tablet by Summer 2011
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