KDDIは18日、au携帯電話の新商品発表会を開催。その中で、ルクセンブルクに本拠を構えるSkype(スカイプ)との戦略的包括提携に合意したことが発表された。Skypeとの提携は今後のau携帯電話における基幹的なサービスの一つに成長する可能性を秘め、大きな展開になる。
提携による第一弾施策は、auのAndroidスマートフォンシリーズへの専用アプリケーションの導入だ。「IS03」以降の端末だけでなく、「IS01」も対象になる。また、2011年にはBREWのau携帯電話へも対象を拡大する方針。
Skype auの魅力の一つはauの携帯電話網を利用できること。これにより安定した通話品質が確保される見込み。Skypeは世界中の国と地域を問わず、Skypeユーザー同士であればどこでも無料で通話できる点が魅力だが、通話品質はインターネット回線に左右されてしまうため、場合によっては通話中に途切れかける瞬間が発生するなどの欠点もある。しかし、auの携帯電話網を利用することで、Skype auでは高い品質が提供される。
また、Skype auはバックグラウンドで動作する際にバッテリーの消費を最小限に抑える工夫が凝らされる見込み。
専用アプリは「au one Market」において提供される予定。また、利用料金については11月に改めて発表される。ただし、Skypeユーザー同士での通話に関しては、基本的に無料と見てよさそうだ。同社の田中孝司代表取締役執行役員専務は、発表会の最後に行われた質疑応答の中で、料金体系は後日公表とするものの、基本的には無料と受け取って頂いて構わないと述べている。
今回の提携により、SkypeのInterim CEOであるエイドリアン・ディロンは次のように述べている。
「SkypeはKDDIと提携し、日本のお客さまにSkypeの高品質かつ革新的なコミュニケーション体験をしていただけることを大変うれしく思います。KDDIは、様々なコミュニケーションサービスを提供する日本におけるネットワークのリーディングプロバイダですので、Skypeのビジョンである『Skypeをどこでも利用可能に、そしてユーザがSkypeの会話をどこにでも持っていけるように』を実現するための最適のパートナーであると思います」
アプリの詳細、料金体系の詳しい情報は追々わかってくるはずだ。
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KDDI/報道発表資料
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