また、AC100に関しては、国内向けモデルのDynabook AZでもプリインストールこそされていないものの、Camangi Marketを利用することはできる。こちらのページからCamangi Marketのパッケージをダウンロードすればアプリを楽しむ事が可能になる。
さらに、Camangi Market自体の改善も進み、現在では有料アプリの登録・配信も開始されている。以前は無料アプリのみだったが、現在は有料アプリの数も増え、ラインナップの多彩さが増した。登録されているアプリの総数は224に達している。Camangiはマーケットのアプリ数を年末までに200前後にすることを目標に掲げていたが、年末を待たずに達成した上、現在進行形でまだなお増加中だ。新たなターゲットは年末までに500のラインナップを揃えることに上方修正されている。
ところで、Camangi Marketはオープンプラットフォームとして、他社製タブレットでも利用できるようになりつつあるが、ユーザーとしては同社の次のタブレット製品の情報も気になるところ。Camangiが現在計画しているタブレット端末は2つあり、1つはWebStationの後継機種である「WebStation 2(仮)」。もう1つはWebStationシリーズとは異なる新機種「FM600」。それぞれの端末について簡単に紹介したい。
WebStation 2は国内ローカライズが施された状態で、Camanjiの日本法人から年内に発売される予定。
搭載OSはAndroid 2.2。ディスプレイは7インチのTFT液晶で、解像度は1,024×600。旧モデルと違い、WebStation 2では静電容量方式のタッチパネルが採用される。プロセッサは1GHz Samsung S5PV210、内蔵メモリは512MB、ストレージ容量は2GBになる見込み。microSDカードスロット(8GBのカード同梱)、5メガピクセルカメラ、HDMI端子、GPS、3G、Wi-Fiなどを備える予定だ。筐体にも手が加えられ、旧モデルよりも小型化される。
左:Camangi FM600、右:参考に掲載したWebStation初代モデル
次にFM600だが、こちらは試作機が8月の時点ですでに完成しており、筆者も触っている。
7インチの液晶ディスプレイを搭載している点はWebStation 2と同じものの、スペックはやや劣る。静電容量方式のタッチパネルを採用し、マルチタッチには対応しているが、解像度は800×480。CPUもWebStation 2が1GHzを積むのに対して、FM600はQualcomm MSM7227 600MHz。内蔵メモリは512MB RAM、512MB ROM。その他、microSDカードスロット、GPS、Wi-Fi、Bluetooth、3メガピクセルカメラなどといったスペック構成になる。
若干スペック的に物足りない印象のFM600だが、実は大きな特長が2つある。SIMロックフリーであることと、Android Marketへのアクセスが可能な点だ。通信事業者との長期契約に縛られずにネットワークを利用でき、Android Market上のアプリを自由に楽しめるメリットは大きい。
とはいえ、国内販売予定があるWebStation 2と違い、FM600は現在も販売は検討中のまま。欧州、アジア、オーストラリアなどに関しては年内の販売が予定されている。
なお、OSは試作機の時点ではAndroid 2.1を搭載していたが、最終製品は2.2になる予定。
【情報元、参考リンク】
Camangi Japan