東芝が凸版印刷と提携し、電子書籍事業に進出することが明らかになっている。日本経済新聞が4日に報じた。進出の時期は2011年を予定し、同社製のスマートフォンに専用アプリを投入する。また、閲覧のアプリケーションは同社製スマートフォンに限らず、他社製のパソコンなどの端末でも利用できるようになる見込み。なお、東芝は10月に富士通と携帯電話事業を統合しているが、当面は「東芝」ブランドと「富士通」ブランド、双方が残る。そして、東芝ブランドからは年度内にAndroidスマートフォンがNTTドコモ、au向けにリリースされる予定だ。これらの端末にも電子書籍アプリがプリインストールされるようだ。
最近の電子書籍業界を巡る動きは加速しており、ソニーのSony Reader、米AmazonのKindle、米AppleのiPadなどの先駆者に続く企業が数多く出現してきている。例えば国内で言えばシャープが電子書籍事業に乗り出し、「GALAPAGOS(ガラパゴス)」と名付けた専用のタブレット端末を発売する。ソニーも、欧米などで展開してきたReaderを国内展開することを決めた。同社の場合はKDDIや凸版印刷、朝日新聞社などと協力し、コンテンツを取り揃える予定。
そして国内通信事業者最大手であるNTTドコモも大日本印刷と提携し、事業に乗り出す。特に同社は韓国サムスン電子と連携して、「Galaxy Tab」で豊富な電子書籍コンテンツを利用できるように準備中とされている。
東芝も動きもこれらのライバル各社と同様で、電子書籍事業でのシェア獲得を目指す。
ユーザー側からすれば、サービスが乱立しつつあり、選択が難しい電子書籍市場だが、いずれはいくつかの企業のサービスに絞られていくはずだ。まずは東芝製スマートフォンで利用できる点は同端末を購入予定の方からすれば、一つの魅力になるかもしれない。
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
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