米Motorolaは現地時間16日、ドイツのソフトウェア企業Aloqaを買収したことを発表した。Aloqaはモバイル機器向けの位置情報サービス「Aloqa」を提供している企業で、具体的にはiPhone、Android、BlackBerryを始め多種多様なプラットフォーム、端末向けに展開している。MotorolaはAloqaのチームを自社の携帯電話端末事業に一旦編入し、2011年第1四半期を目処に分社化する。分社後の社名は「Motorola Mobility」になる予定。Aloqaの買収により、Motorolaは、同社のサービスを独自のUI、「MOTOBLUR」に組み込む計画だ。
これにより、将来的にはMOTOBLURは、ユーザー(端末)の位置情報などに基づき、近隣のお店やセール情報などをユーザーに提供できるようになる見込み。例えば、とある場所を訪れたとしよう。その時、たまたま周辺のショップで何らかのイベントやセールが行われているとする。すると、Aloqaを統合したMOTOBLURはプッシュでユーザーにその情報を提示するので、ユーザーは瞬時にその情報を入手できる、というわけだ。
現在のAndroidスマートフォン市場は端末メーカー各社が独自にUIを開発し、それを持って差別化の一つとしている。ハードウェア仕様はどうしても画一的になりがちで、他社との差別化を図りにくい。それだけにUI及びプリインストールする独自のアプリに力を入れている。例えば、日本国内で最も売れているAndroidスマートフォン「Xperia」も、ソニー・エリクソンが独自のUIやTimescape、Mediascapeといったアプリケーションを組み込んでいる。
各社の独自UI戦略には賛否両論あるが、MOTOBLURについてはHTCのHTC Sense UIなどと同様にマイナスの声が少なく、ある程度高い評価が与えられている。
どのような形で統合を図るのか注目したい。
【情報元、参考リンク】
Motorola/プレスリリース
ITmedia/Motorola、位置情報サービスのAloqaを買収 MOTOBLURに統合
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