米Motorolaが2011年初頭を目処に発売することを目指して、タブレット端末を開発していることが明らかになっている。同社のタブレットはこれまでに何度も噂に上ったことがあるが、今回初めて公の場で認められた。同社のCEO、Sanjay Jha氏は現地時間15日、投資家向けに開いた会見の中でタブレット端末の存在を明らかにした。Jha氏は競合製品に対して勝てる確信が得られる製品を作り上げることが大事と前置きした上で、2011年初頭の発売を目標としていると述べている。
振り返ってみると、Motorolaのタブレットは過去に噂された時には次のような概要で伝えられていた。
発売時期は10月。販売を手掛ける通信事業者はVerizon Wireless。同社が手掛ける有料デジタルテレビ放送サービス「FiOS」に対応。ディスプレイは10.1インチ、Android 2.2(Froyo)を搭載、Adobe Flash Player 10.1に対応、米Appleのタブレット「iPad」よりも軽量薄型。Verizon WirelessのAndroidスマートフォンシリーズ「Droid」の名を冠し、「Droid Pad」の商品名になる可能性がある。
ところが、今回のJha氏の発言から考え直すと、これまでの噂は基本的に外れることになりそうだ。
Jha氏は次のように述べている。
「来年初頭にリリースできればいいね。我々は確実に勝ちたい。それを確信できたときにリリースするつもりだ」
また、タブレットにはAndroid 2.2(Froyo)は適していない、とも指摘している。同氏は市場にタブレット製品を投入するからには確実に勝てる見込みが欲しい、としている。そのため、リリースにあたり最大の条件は質の良い、競争力ある製品が完成するかどうかに掛かっているようだ。自信を持てる製品が完成した段で初めて発売に動き出すということだ。
タブレット市場にはAppleのiPadという強敵が存在しているばかりか、韓国サムスン電子もGalaxy Tabで攻勢を掛ける。Motorolaとしては中途半端な製品を早い時期に投入するよりも、時間を掛けて競争力ある製品をリリースすることを最優先するようだ。
【情報元、参考リンク】
intomobile/Motorola Android tablet coming early 2011?
Phandroid/Motorola Tablet not Coming Until Early 2011?
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