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LYNX、新たな不具合により販売再開延期。auのIS01も販売停止

NTTドコモは17日、Androidスマートフォン「LYNX(SH-10B)」の18日からの販売再開を延期することを発表した。延期の理由は新たな不具合の発覚。これまで販売が一時中止されていた不具合はセキュリティ関係の問題が原因だったが、今回はメールアプリ関係の不具合。電話帳の登録名に「,(カンマ)」を使用している場合に、メール送信時に正しい宛先にメールを送信できず、電話帳に登録された他の人へも誤送信してしまう可能性がある、というものだ。IS01についても同様の不具合が見つかったことから、KDDIは販売を停止することを発表した。


本記事ではLYNXとIS01、それぞれ個別に内容を紹介していきたい。

【NTTドコモ - LYNX(SH-10B)】

まず、LYNXは別の不具合発覚によって9月9日以降販売が一時中止になっている。これはキーボードの入力履歴を不正に取得される危険性がある、というセキュリティ面での不具合だった。対策はソフトウェアのバージョンアップによってなされ、既存のユーザーに対しても13日から配信されている。対策が取れたことから18日から販売再開する予定だった。その矢先の新たな不具合発覚になる。前回の不具合発覚時と同じく、対象となる端末は約7,000台。対策を施したソフトウェアは9月下旬を目処に配信される予定で、販売再開もそれ以後になる。不具合内容と、既存ユーザーに対する現時点での対処は次の通り。

1. 不具合内容

電話帳の登録名に「,(カンマ)」を使用している場合、メール送信時に正しい宛先にメールが送信されず、電話帳に登録された他の人(「,」の前後と同一の登録名の人)へメールを送信してしまう場合がある。

(例)電話帳の登録名が「docomo,ichiro」の人へメールを送信する場合

(事象1) 本来メールを送りたい「docomo,ichiro」へメールが送信されない。
(事象2) 電話帳内に「docomo」、「ichiro」の両方の登録名が存在する場合、「docomo」及び「ichiro」の2名へメールが誤送信。
(「,」の前後と同一の登録名の人へメールが誤送信。)※「docomo」または「ichiro」、いずれか一方、または両方の登録が無い場合は送信されない。

2. 回避方法

9月下旬を目処に改善ソフトウェアを配信予定。現在端末を利用中のユーザーは電話帳の登録名に使用している「,」を削除することなどで問題を一時的に回避できる。


【au - IS01】

LYNXと基本的に同じ不具合になる。IS01の販売台数は約5万台だが、対象となるユーザーは「IS NET」のユーザーのみ。不具合内容と対処については次の通り。

1. 不具合内容

IS01において、メール (@ezweb.ne.jp/Cメール/PCメール) 送信時、電話帳に登録されている名前や着信したメールアドレスを引用してメールを送る際に、名前にカンマが含まれていた場合には、メールが正しく送られない場合がある。

2. 回避方法

恒久的対策については報道発表資料では言及されていないが、NTTドコモのLYNXと同様にケータイアップデートによる対策になるものと見られる。それまでの間については、KDDIはIS NETのEメール (@ezweb.ne.jp) の送受信を停止し、IS01の販売を一時停止、IS01でIS NETのEメールを利用可能とするためのメールアプリの配信を停止している。加えて、既存ユーザーに対しては電話帳に登録する名前へのカンマの利用及び着信メールアドレスの差出人名称にカンマが含まれるメールへの返信を控えるように呼びかけている。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース
KDDI/プレスリリース

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