ローンチ時に提供される電子書籍コンテンツは新聞、雑誌、書籍などになり、合計約30,000の数が揃えられる予定。
端末はディスプレイサイズ違いで2種類用意される。5.5インチ(解像度:1,024×600)のモバイルタイプと10.8インチ(解像度:1,366×800)のホームタイプだ。カラー展開はホームタイプはブラックのみ、モバイルタイプはレッド、シルバーの2種類ラインナップされる。
愛称「GALAPAGOS」は、常に新鮮なユーザー体験をもたらすサービスと端末の「進化」の象徴として、イギリスの地質学者・生物学者のチャールズ・ダーウィン(1809-1882)の「進化論」で有名なガラパゴス諸島に由来して名付けられている。
GALAPAGOSには自動定期配信サービス機能が備えられ、定期購読タイプのコンテンツの購入・利用の利便性が高められている。この機能により、ユーザーは手間をかけずに常に最新版のコンテンツを閲覧することができる。また、ダウンロードした新着や読みかけのコンテンツなどを「未読・おすすめ」「最近読んだ本」「お気に入り」「定期購読」に分類整理することも可能。おすすめの電子書籍コンテンツの体験版もストアから自動配信されるので、試し読みしてから購入することもできる。さらに、コンテンツのデータは端末本体に保存できるため、ネットワークに繋がらない場所でも問題ない。
そして、シャープのGALAPAGOSの大きな特長として、電子書籍フォーマット「XMDF」に対応していることが挙げられる。
XMDFでは日本の書籍特有の縦書き表示やルビ表示などに対応しており、様々な書籍を最適な形で表現することができる。さらに、XMDFのコンテンツでは見出しやイメージ画像などのレイアウトは変えないまま、文字サイズだけを読みやすく変更し、画面をタッチして次の文章を表示することができるなどの工夫も盛り込まれている。
端末のソフトウェアはネットワーク経由によるアップデートによってバージョンアップを重ねていく予定。
その他、以下のような特長を持っている。
- モバイルタイプにはトラックボールを搭載。ボールを指で回転させて片手だけでのページ送りも可能。
- 専用パソコンアプリケーション「GALAPAGOS Station」との連携により、メディアタブレットで購入したコンテンツをパソコンで管理。読み終えたコンテンツに評価をつけたり、自分の感想を書き込める。
- 資料や地図などのパソコンデータをXMDF形式に変換、メディアタブレットで閲覧可能。
- WEBブラウザを搭載。パソコン向けサイトを楽しめる。
- SNS対応専用アプリを搭載。読書の感想を友人と共有したり、読書履歴の管理が可能。
なお、OSは米GoogleのAndroidベースになるため、当初はAndroid端末としての基本機能は全て押さえた上で独自の電子書籍機能が付加されたタブレットになるとの淡い期待もあったが、そうではなく、あくまでも電子書籍専用端末になるようだ。ただし、ウェブサイトの閲覧に関しては無線LAN経由で可能で、完全な専用端末として区分するのも違うかもしれない。シャープ自身、GALAPAGOSについては「メディアタブレット」という言葉で表現しており、ある程度さまざまなメディアを楽しむことのできる端末に仕上がっていることは確かだろう。詳細については確認次第追って報告したい(*この件について下に追記あり)。
下は、7月に公開された電子書籍事業への参入発表会の模様を納めた動画。
UPDATE
Android Marketは使用できない。しかし、今後のアップデートで電子書籍の対応フォーマットが増えることを始めとして、端末で楽しめる体験の範囲自体も拡大する予定。例えば、GALAPAGOS向けの専用ゲームや動画配信も行われる見込み。
【情報元、参考リンク】
シャープ/プレスリリース
シャープ/メディアタブレット製品紹介ページ