スウェーデンの情報通信機器メーカー、エリクソンとソニーによる合弁企業であるソニー・エリクソンだが、同社にはソニーによる完全買収の噂が絶えない。現在の出資比率は50%-50%であり、折半の形になっている。しかし、以前からエリクソンにはソニーへ株を売却するという噂があった。しかし、同社のCEO、ハンス・ヴェストベリ氏はこの話を否定している。同氏は米The Wall Street Journal紙に対するインタビューの中で、ソニー・エリクソン株50%の売却を検討するつもりはないと述べている。同紙の日本版が21日に伝えた。
ソニー・エリクソン製の携帯電話端末にはソニーの情報機器製品との連携を望む声が大きい。特に最近ではプレイステーションやプレイステーション・ポータブルとの連携、もしくは機能の組み込みや統合を図ったスマートフォンに関する噂がたびたび飛び交っている。また、ウォークマンとの連携についても現在は十分に上手く行っているとは言いがたい。テレビやその他の情報家電との連携、ネットワーク・サービスについても言わずもがなだ。
こうした背景もあり、ソニーがソニー・エリクソンを完全に掌握し、その上で携帯電話端末を開発する方が良いのではないかとの声がある。だが、関係首脳陣からの声はいずれも否定的なものだ。
ソニー・エリクソンのCEO、バート・ノルドベリ氏は現地時間1日に中国・北京で記者会見を行い、その中でこの件を否定している。ノルドベリ氏はソニーによる買収予定はないと述べた(該当記事)。そして今回、エリクソンのCEOであるヴェストベリ氏も同様の見解を示している。
また、同氏はAndroidスマートフォン、Xperiaを非常に高く評価しているようだ。ソニー・エリクソンは素晴らしい製品を作ったとThe Wall Street Journal紙に対して語っている。
なお、ソニー・エリクソンはAndroidスマートフォン市場で世界最大のサプライヤーになることを目標の一つに掲げている。
【情報元、参考リンク】
The Wall Street Journal 日本版/ソニーとの合弁、売却検討せず=エリクソンCEO
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