英ARMは9日、スマートフォンなどのコンピュータ機器向けCPUコア「Cortex-A15 MPCore」を発表した。Cortex-A15は同社のCortex-Aシリーズの最新モデルで、Cortex-A9の後継にあたる。Cortex-AシリーズはA5、A8、A9などと末尾の番号を増やしてバージョンアップを重ねてきたが、今回は一度に6も数を増やした。これは、A15がA9と比較して大きく性能向上を果たした意味を表しているようだ。A15は開発コード名は「Eagle」で、これまではその名で呼ばれていたが、今後はA15の正式名で扱われる。なお、A15は最大2.5GHzで駆動する。
CPUコアの高速化は端末の操作性や体験レベルを大きく向上してくれる効果がある一方で、消費電力の増大が懸念されるもの。しかし、A15は、現在の最新スマートフォンのプロセッサと同程度の消費電力のまま、5倍程度の性能を提供することができる。
主な用途は先に述べたようにスマートフォンを始め、タブレット端末、大画面のモバイル・コンピュータ機器、ハイエンドのデジタル・ホーム・エンターテインメント機器、ワイヤレス基地局、企業向けのインフラ製品など、非常に多岐にわたる。
ARMのプロセッサ部門執行副社長兼ジェネラル・マネージャであるMike Inglis氏は、声明の中で次のように述べている。
「Cortex-A15 MPCoreプロセッサの発表は、ARMのパートナーシップにとって、まったく新しい時代の到来を意味します。このプロセッサには、ARMが20年以上にわたって蓄積した低消費電力設計の知識と、数々の新しい、そして非常に先進的な高性能テクノロジーが組み合わされています。Cortex-A15 MPCoreプロセッサは、業界の高エネルギー効率コンピュータのロードマップを大きく前進させるとともに、パートナー各社に多様なアプリケーションの可能性を提供するでしょう」
Cortex-A15は、OSの仮想化、ソフトエラー・リカバリ、より広いメモリ空間、システム・コヒーレンシに対応する効率的なハードウェア・サポートを追加することにより、Cortex-Aシリーズの機能を拡張。また、高度な電力効率設計が図られている。一方でCortex-Aシリーズの全てのプロセッサと完全なアプリケーション互換性を維持している為、Android、Adobe Flash Player、Java、Linux、Windows Embedded Compact 7、Symbian、Ubuntuなどでの豊富な開発経験を持つ開発者とソフトウェアのエコシステムのほか、アプリケーション・ソフトウェア、ハードウェア、ソフトウェアの開発ツールも即座に利用することができる。
すでに韓国サムスン電子、米Texas InstrumentsなどがCortex-A15のライセンスを受けている。今後1年などの近い将来ではないが、数年度にはA15ベースのスマートフォンが各社からリリースされることになりそうだ。
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