Crowdroid for Businessは企業向けのマイクロブログとして、組織内での情報共有を迅速かつセキュアに実現できる機能を提供する。また、Androidスマートフォンからのアクセスが可能で、端末さえあればどこにいても情報の発信、確認が可能。さらに、Androidに限らず、他の携帯電話端末からでもウェブアプリケーションを利用することで問題なく利用することができる。
企業では「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」を適切なタイミングでスムースに行うことが、仕事を効率的に進める上で重要になってくるが、Crowdroidはそれをサポートする目的で開発されている。特にアジア、中国などに進出している企業に関しては、現地での文化・言語などの違いから「ほう・れん・そう」を問題なく十分な質で行うことが日本国内よりも難しくなってしまう。そのこともあり、Crowdroidでは自動翻訳機能も搭載されている。
メールと違い、マイクロブログの場合は通常、相手の名前も書かなければ、出だしの挨拶も締めの言葉も必要としないことが多い。基本的に伝えたい情報のみを簡潔に送信する。それだけに情報発信を手軽にできる性質を持ち、企業内での意思疎通手段の一つとして適している。しかも、携帯電話端末を使えば、いつどこからでも手軽にポストできる。このことから、スピーディーな意思疎通の重要性が増す昨今は、同種の企業向けサービスが複数台頭してきている。
CrowdroidはTwitter、Follow 5にも対応しており、社外への情報発信に利用することもできる。
また、クライアント・アプリはAndroid Marketで無料配信されているので、誰でもダウンロードして使うことが可能だ。実はCrowdroid for Businessを使う、使わないは別として、単純にTwitter、Follow 5のクライアントとして個人的に利用してもいい。
CrowdroidのAndroid向けクライアントアプリ |
競合製品と比較した特長としては、多言語への自動翻訳に対応したツイート機能、Androidを始めとするモバイル機器への対応、中堅・中小企業への導入を容易にする簡単さと低価格の3点が挙げられている。
Crowdroid for Businessのサーバライセンス価格は下記の通りだが、ライトスピードは2011年3月末日まで無料で利用可能な長期モニターの募集を開始している。また、Anhui OSSは60日間の試用パッケージ(RPMパッケージ)も用意している。いずれにしてもトライアル手段が用意されているので、正式導入前の確認が可能だ。
- 基本ライセンス:338,000円/サーバ(スタンバイライセンス:製品価格の50%)
- 追加ライセンス:208,000円/サーバ(スタンバイライセンス:製品価格の50%)
- 年間保守料:ライセンス料の20%(初年度より、テクニカルサポートおよびマイナーバージョンアップの提供)
※アカデミックライセンス、公共(官公庁・自治体)向けライセンス、クラウドサービスベンダー向けライセンス、OEMライセンス、各種アプリケーション連携カスタマイズなどにも対応。
【情報元、参考リンク】
ライトスピード/プレスリリース
Anhui Opensource Software/Crowdroid for Business製品紹介ページ