ソニー・エリクソンのAndroidスマートフォンが全世界のAndroidスマートフォン市場で17%のシェアを獲得し、2位の座についていることが明らかになっている。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるバート・ノルドベリ(Bert Nordberg)氏が中国・北京で現地時間1日に明かしたことをBloombergが伝えている。
ノルドベリ氏は同社がAndroid市場において、現時点でもまずまずの成功を収めているとしつつも、今後はトップの座を目指していく方針を示している。同氏によれば、現在の市場トップメーカーのシェアは約23%だという。ただし、社名の明言は避けられている。推測ではトップメーカーは台湾HTC、米Motorolaのどちらか、もしくは両社が同等シェアで並んでトップに立っているものと考えられる。
いずれにしても両社は現在のAndroidスマートフォン市場で技術面、認知度レベルの両面において実質的なリーディングカンパニーの座についている。
ノルドベリ氏は1日の記者会見で次のように述べている。
「目標はAndroidスマートフォン市場で世界最大のサプライヤーになることだ」
また、同氏は今後の戦略の中に超低価格端末の開発プランが入っていないことも明かしている。例として50ユーロ以下の端末の開発を行うつもりはないようだ。これはAndroidスマートフォンに限らず、携帯電話端末全体としての話。加えて、同社にはソニーがエリクソンから株式を買い取る噂が絶えないが、ノルドベリ氏の見解ではそのような予定はないとしている。
Androidスマートフォン市場の競争は激化しており、先行しているHTC、Motorolaを韓国勢も追い上げ始めている。特にサムスン電子、LG電子は力を入れており、今後も続々と端末を全世界でリリースする。サムスン電子のGalaxy Sに関してはすでに世界出荷台数が300万台に到達したとの情報もあり、一気にシェアを拡大している可能性が高い。
強力なライバルメーカーがひしめく中でソニー・エリクソンがシェアを伸ばすには端末の外観デザインを高いレベルでキープすることは当然として、ソフトウェア、ハードウェアの開発スピードの更なる向上も望まれるだろう。
【情報元、参考リンク】
Android Guys/Sony Ericsson CEO Gunning for #1 Android Phone Supplier in World
Bloomberg/Sony Ericsson Aims to Be World's Largest Supplier of Android Smartphones
Bloomberg/ソニー・エリクソン:アンドロイド携帯の最大手目指す
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