両機種共に点心(Tapas)と呼ばれるOSを搭載したタッチ操作主体のスマートフォン。TapasはAndroid 2.1をベースにしたカスタムOSで、中国市場向けに独自のコンテンツ、機能、UIが加えられている。シャープの他、華為、ハイアール、天語などでの採用も決まっており、今後Tapas搭載スマートフォンがリリースされる予定。
TapasはAndroidをベースにしたOSということもあり、キーの構成もAndroid端末と同じだ。「戻る」「ホーム」「メニュー」の3つのキーがSH8118UとSH8128Uにも装備されている。また、UIは完全にカスタマイズされているが、基本的な操作体系はAndroidと同じ。
このOSは以前百度(Baidu)に勤務していた张磊氏がCEOを務める点心操作系統(点心OS)社が開発したソフトウェア。ローンチから数多くのメーカーに採用された背景には、Google中国の前総裁である李開復氏の影響があるようだ。李氏がGoogle中国を離職後に立ち上げたインキュベーション企業が点心OSを支援しており、シャープが9日に開催した発表会でも登壇している。中国市場ではAndroidをベースにしたOPhoneというOSも存在しているが、TapasもAndroid派生OSの仲間入りを果たす。
端末のスペックは、SH8128U、SH8118Uで共通する部分は5メガピクセルのカメラを搭載し、対応ネットワークがW-CDMA/GSM、WLANになること。また、CPUも共通でQualcommのMSM7227になる。端末はSIMロック無しで販売される。異なる部分はディスプレイサイズやデザインなどで、ディスプレイに関してはSH8128Uが3.5インチのTFT液晶(解像度:800×480)、SH8118Uが3.2インチ(解像度:480×320)。この点が一番大きな違いになるだろう。なお、両端末とも日本語入力も可能だ。
Tapasならではの機能として中国向けのSNSや動画共有サイトなどへの対応がある。Kaixin、Sina Microblog、RenRen、Youkuなどを利用できる。また、追加アプリはTapasの専用マーケットから入手することが可能。残念ながらAndroid Marketは利用できない。
SH8128UとSH8118Uの日本での発売は予定されていないが、状況次第では検討される可能性もあるようだ。ただし、投入される場合は間違いなく仕様変更がなされるはずだ。シャープはAndroidへの取り組みについては国内他社よりも早いため、今後も様々な機種がリリースされることが期待されている。
下はプロモーション動画とハンズオン動画。
【情報元、参考リンク】
シャープ/プレスリリース
シャープ/発表会レポート
Android/OPhone雑記/続報:SHARP新製品搭載 AndroidベースのTapas OSのプロモーションビデオとUI