韓国サムスン電子が今年1月に興味深い特許を出願していることがUnwired View.comの報道から明らかになっている。同社が出願した特許は「デュアル・タッチスクリーンを持つモバイル端末及びそのコンテンツの操作手法」というもの。具体的な内容はイメージ図を見れば一目で掴むことができる。「デュアル・タッチスクリーン」ということで正面背面の2面がタッチスクリーンになっている。しかも、想定している用途は明らかに正面ディスプレイと背面タッチパネルのサイズは同じ。サイズを同等にすることでディスプレイ上に映し出されているコンテンツを背面からも完全に捉えることができる。これにより、従来のタッチパネルでは考えられなかった操作手法を採り入れることが可能になるようだ。
具体的には両面のスクリーンでコンテンツをタップすることで回転、移動、ズーム操作などができるだろう。また、2面を平行に用意することでx軸、y軸に加えてz軸を生み出すことができる。これにより、3Dオブジェクトをz方向に回転させたり、z方向の視点でのズーム操作なども可能になるはずだ。
とにかく単純に操作域が1面分増える為、考えれば考えるほどアイデアはでてくるだろう。
実際にサムスン電子がこの技術を採用した製品を開発しているのかどうかはわからないが、準備されているのだとすれば、売れる売れないは別として、少なくとも注目を集めることは間違いない。
ただし、ここまで独自仕様のハードウェアになった場合、プラットフォームはAndroidではないかもしれない。もし、Androidになるのだとすれば、背面タッチスクリーンは背面トラックパッドの延長線上の機能しか提供しないものになるだろう。それでは大きなサプライズにはならない。
もし製品に採用されるのであれば、尖った面白い商品として登場して欲しいところ。
【情報元、参考リンク】
Unwired View.com/Samsung thinks about putting touchscreen on a tablet’s back
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