おさらいも含めてHTC Desire HDの噂から確認したい。この端末は元々「HTC Ace」の名で噂されていたものだが、7月中旬に英国のコンピュータ端末販売店SuperEtradeのスタッフから、10月に「HTC Desire HD」に名を変えて販売されるようだ、との情報が流れた。スペックとしてはHTC Desireベースというよりも、北米向け端末「HTC EVO 4G」に近い。4.3インチのディスプレイ、8メガピクセルカメラ、1GHzのプロセッサ、Android 2.2、720p動画撮影、4GBの内蔵ストレージ搭載などと予想されている。
この端末が注目される理由は、純粋なハードウェアスペックだけでなく、デザイン上も魅力を感じられるからだ。
筐体デザインが一枚のアルミ板から削りだして成形する「ユニボディ」になるという噂がある。事実であれば美しくシンプルな外観になるはずだ。手に持つだけで喜びを感じる、上質あるデザインになる可能性があると知れば、注目度が高まるのも当然だろう。
そして、今回の続報は、この端末が独Vodafoneの商品管理システムに載っていたことが判明した、というものだ。流出画像によれば「HTC Desire HD」が確かにリストアップされており、また、「(Ace)」と括弧書きされている。加えて、「HTC Desire Z(Vision)」の名も登場している。
HTC Desire Zについては「Vision」と括弧書きされている。Visionは最近では「myTouch 3G HD」と紐付けられて噂されている端末だ。米通信事業者T-Mobileから9月に販売、との話が飛び交っている。当初はスライド式のQWERTYキーボードを搭載した端末と考えられていたが、最近ではストレートタイプだという話に変わってきており、スペック情報は錯綜している。詳細も不明だ。
だが、今回の商品管理システムの流出画像が本物であれば、少なくともHTC Desire HDとHTC Desire Zの存在は確かなものなのだろう。
これら2機種は、ヒット商品になった「HTC Desire」の名を冠するため、注目の存在になりそうだ。特に国内に目を移せば、ソフトバンクモバイルは秋・冬以降のスマートフォン・ラインナップに関する情報を全く明かしておらず、どのような端末でNTTドコモ、KDDIに対抗するのか気になっている。
洗練されたデザインを持つハイスペックなHTC Desire HDが登場するとなれば、X06HTよりもさらに売れるかもしれない。
今後も続報をチェックしていきたい端末だ。
下はSuperEtradeが流したHTC Desire HDの予想スペックだ。
- 4.3インチディスプレイ(WVGA)
- 8メガピクセルカメラ、顔認識機能搭載
- 1 GHz Qualcomm プロセッサ
- Android 2.2(Froyo)
- 720p HD動画撮影
- Xvid 動画再生
- SRS サラウンド
- Adobe Flash Player 10.1サポート
- 4GBの内蔵ストレージ搭載
- E-book Reader 機能
- アルミのユニボディ・デザイン
なお、アルミユニボディについてはAppleのMacBook Proが採用しており、紹介動画がある。イメージを掴むには非常にわかりやすいので掲載しておきたい。
【情報元、参考リンク】
Android Central/HTC Desire HD 'Ace' and Desire Z 'Vision' show up in Vodafone inventory system