イデアクロス株式会社は2日、Androidを搭載したサイネージ端末「NEXTOUCH(ネクスタッチ)」を8月20日に発売すると発表した。NEXTOUCHは10.1インチの液晶ディスプレイを採用したデジタルサイネージ(電子看板)用の端末で、各種店舗や施設での利用を想定したもの。店頭での利用を目的としているため、FeliCaも搭載されている。また、Wi-Fi、無線ホットスポット機能なども備わっている。価格は発売時に発表される予定だが、6万円以下に抑えられる見込み。
Androidが搭載された端末といえば、一般消費者が真っ先に思いつくものはスマートフォンであり、次がタブレット端末だろう。しかし、もっと広範な用途でもAndroidは使われ始めている。
その一つが今回のNEXTOUCHであり、デジタルサイネージへの進出となるだろう。
イデアクロスはシステムの企画開発会社で、今回この端末を自社で企画・開発した。10.1インチの大型ディスプレを搭載した端末へのAndroid採用は珍しく、FeliCaについても同様だ。特にFeliCa搭載に関しては世界初の製品になるようだ。NEXTOUCHは先に述べたようにWi-Fiの他、有線LAN、無線ルーター機能も持つ。最終的な想定用途としては各種店舗での店頭ディスプレイ用のみならず、医療分野、スマートグリッドなどのエネルギー分野におけるスマートモニター、個人利用分野など、幅広い範囲を考えているようだ。
ただし、今回の製品に関してはバッテリーを内蔵せず、ACアダプターからの給電が必要な為、個人用途などは難しい。当面は店舗、施設内でのデジタルサイネージ端末として製品の販売が行われる。
また、同社は2011年1月に次期モデルを発売する予定だ。次期モデルは2種類用意され、バッテリー内蔵タイプの「NEXTOUCH-i」と、裸眼立体視が可能な3D液晶を搭載した「NEXTOUCH-i3D」になる。
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