米調査会社Gartnerは現地時間12日、2010年第2四半期(4月~6月)の携帯電話端末の世界出荷台数のデータを発表した。出荷台数でトップに立ったのはフィンランドのNokia。依然として圧倒的な販売台数を誇っており、この3ヶ月間だけで約1億1,147万台の端末を出荷している。市場シェアでは34.2%に相当する。2位には韓国サムスン電子で約6,533万台、3位は韓国LGで約2,937万台、以下カナダのResearch In Motion(RIM)、ソニー・エリクソン、Motorola、Apple、HTC、ZTE、G'Fiveと続く。HTCが8位まで躍進を遂げたことは特筆すべきニュースだろう。
結果詳細は下の表の通り。
Nokiaの牙城は依然としてゆるぎない。しかし、サムスン電子、LGも高いシェアを誇り、トップ3だけで市場シェアの63.3%を抑える。4位のRIM以下は各社のシェアが5%以下の為、トップ3と比較すると大きな差が存在している。それでも3位のLGは安全圏にいるとは言えず、いつ追いつかれても不思議ではない状態だ。実際、LGは危機感を感じ、スマートフォンを今年後半に大量投入する計画を立てている。
また、台湾のHTCの躍進振りは注目に値する。彼らの躍進は急成長するAndroidプラットフォームと共にある。本四半期で約591万台を出荷した実績は同社のスマートフォンが市場で高い認知度を持ち始めた証だろう。
なお、残念ながら日本メーカーはトップ10に1社も入っておらず、また各メーカーのシェアもG'Fiveの1.6%よりも低いことになる。それでも国内メーカー各社は今後のスマートフォン市場への取り組み強化を表明している為、来年度以降は数値を伸ばしてくる可能性がある。
次にスマートフォン・プラットフォームの世界シェアを紹介したい。
Nokiaの端末シェアが圧倒的なため、当然だがプラットフォームの1位もSymbianになった。シェアは41.2%。しかし、2位に18.2%の数字でRIMが続いている。RIMのシェアは北米での圧倒的ユーザー数確保が効いている。また、Androidが3位に浮上した。シェアも17.2%だ。大躍進と言って過言ではない。また、iPhoneのセールスが好調な米AppleのiOSは4位となった。一方、苦しい状況が続くMicrosoftのWindows Phoneプラットフォームは5%とトップ4までと大きく差を広げられている。
スマートフォンのプラットフォーム・シェアはおそらく第3四半期にも動きが見られるはずだ。Symbian、RIMのシェアが下がり、Android、iOSの数値が上がるものと予想される。また、Microsoftがシェアを拡大するには今年のホリデーシーズンにリリース予定のWindows Phone 7を起爆剤にするしかないだろう。Windows Phone 7が良いスタートダッシュを見せることができれば、巻き返しを期待できそうだ。
いずれにしてもスマートフォンのプラットフォーム市場の戦いはまだ固まっておらず流動的だ。今後一年で大きく様相が変化する可能性が高い。今後も注目したい。
なお、本四半期の携帯電話端末全体に対するスマートフォンの割合は約19%になっている。世界的には日本国内よりも速いペースでスマートフォンへのユーザーの移行が進んでいる。
【情報元、参考リンク】
Gartner/プレスリリース
ref. Gartner.
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