スウェーデンの通信機器大手エリクソンは6月30日、韓国LG電子との合弁会社「LGエリクソン」が正式に発足し、業務を開始したことを発表した。エリクソンとLGの関係強化はもともと4月21日の時点で発表されており、同社はLGとノーテル・ネットワークスの合弁事業「LG-ノーテル」の株式の過半数(50%+1株)を取得する契約を締結していた。この動きは韓国市場におけるビジネス拡大に向けた方策の一つとしてのものだ。韓国における販売チャネルの確保、LGとの協力による研究開発能力の強化がその具体的目的となる。これには通信事業者KT、SK Telecom、LG Telecomとの提携も含まれている。
当時、エリクソンCEOのハンス・ヴェストベリ氏はプレスリリースの中で次のように述べていた。
「韓国はエンドユーザが高度な新サービスを要求する最も大きな携帯市場の一つです。新たなパートナーであるLG電子との連携はエリクソンのポジションを強化し、将来起こるLTEなどへの技術シフトでのポジションの強化につながるでしょう」
過半数の株式を手に入れることになったLG-ノーテル社は2005年に設立された企業。LG電子の通信インフラ事業とノーテル社の韓国での販売・サービス事業をベースとしている。2009年時点での売上げは約6億5,000万ドル、従業員数は1,300名。
6月30日に明かされた今回の発表では、エリクソンによるLG-ノーテル社の株式取得が完了したことが報告された。
エリクソンの中国及び極東地域担当責任者 Mats H. Olsson氏は次のように述べている。
「買収が完了したことで、韓国における弊社のポジションは大幅に高まりました。また買収は、韓国市場に賭ける弊社の決意を示すものでもあります。LG-ノーテルの社員のスキルと経験は、弊社が今後もカスタマに最先端の技術とサービスを提供し続ける上できわめて重要です」
【情報元、参考リンク】
エリクソン/プレスリリース(6月30日)
エリクソン/プレスリリース(4月21日)
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