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ソフトバンク、HTC Desire(X06HT)を販売終了へ。7月29日予約受付け分で最後

ITMediaは21日、ソフトバンクがAndroidスマートフォン「HTC Desire(X06HT)」の販売を終了すると報じた。終了のタイミングは7月29日の予約受付け分を締め切った後。29日までの予約分を出荷した後に販売が終わるようだ。その為、入手したい方は29日までに必ず予約を行わなければならない。ITMediaによればこの件に関しての通知は全国のソフトバンクショップへも行われているようだ。販売終了となった原因は明かされていないが、有機ELディスプレイの不足だと考えられる。

HTC Desireは韓国サムスン電子の子会社Samsung Mobile Display社の有機ELディスプレイを採用しているが、同社のディスプレイ供給能力が現状の需要に追いついていない。特に親会社であるサムスン電子への供給量が多い影響で、他社に回す分が不足しているとの話がここ最近流れていた。

この影響を受け、カナダの通信事業者Telusはソニー製のSuper LCDを搭載したHTC Desireを発売する。

また、韓国の通信事業者KT向けの「Nexus One」、米Verizon Wireless向けの「HTC Droid Incredible」なども有機ELから液晶ディスプレイに変更される予定との噂だ。実際、KTのNexus Oneはすでにその告知がされており、基本的にHTC製端末から有機ELディスプレイが消えていく流れにある。

ソフトバンクとしてはカナダのTelusと同様にSuper LCD版のHTC Desireを入手する道もあったのではないかと考えられるが、結果は販売終了となってしまった。これまでに入手できた方は幸運といっていいだろう。

ITMediaはソフトバンクモバイルの広報担当者による次のようなコメントを紹介している。

「想定を上回る人気で、ずっと品薄状態が続いていたが、まもなく当初予定していた販売台数に達するので販売を終了する」

国内ではAndroidのバージョン2.1を搭載した端末はHTC Desireしかない為、貴重な存在だった。今回の件は非常に残念な話だが、国内のAndroid市場の盛り上げに一役買ったHTC Desireにまずは感謝したい。そして今後、ソフトバンクから新たなAndroidスマートフォンがリリースされることを期待しよう。

なお、有機ELディスプレイ関係の話題は当サイトでも何度か取り上げているので関心のある方は下記リンクよりご覧になって欲しい。より詳しく記している。

【情報元、参考リンク】
ITMedia/「HTC Desire X06HT」 7月29日で予約締め切り、販売終了へ
GAPSIS/有機ELからソニー製Super LCDに切り替わった「HTC Desire」が現実に登場へ
GAPSIS/HTC、有機ELの在庫不足からHTC Desire、Nexus Oneなどのディスプレイをソニーの液晶へ変更か?

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