GoogleブランドのAndroidスマートフォン「Nexus One」の次期モデル「Nexus Two」のリリースが行われないことが明らかになった。米GoogleのCEO、エリック・シュミット氏が英紙 Daily Telegraphのインタビューの中で明かした。
同氏は、Nexusブランドは当初の目的を十分に果たしたと語り、シリーズをこれ以上広げる予定はないとしている。これにより事実上NexusシリーズはOneのみで終了となる。また、現在も販売が続くOneに関しても、同社はインターネット上の通販サイトを閉店させる予定だ。今後は端末の購入手段は各国の提携通信事業者を通してのみとなる(オンラインストア閉店の記事はこちら)。
最新のAndroid OSを真っ先に試すことのできる端末として貴重な存在だったNexus Oneだが、シリーズ展開されることもなく初代だけで終焉を迎えてしまった。
シュミット氏はDaily Telegraphに対して次のように述べている。
「1年半前の考えではNexus OneはAndroidプラットフォームのハードウェアビジネスを前進させる目的で投入したものだった。この目的は明らかに達成できた。素晴らしい成功だったし、我々はもはや次の端末を作る必要はない」
同氏はこの件に関して批判を受けるかもしれないとも語っている。しかし、それすらポジティブなことだと見ている。すなわち、それはAndroidプラットフォームへの関心の高まりの裏返しだからだ。Nexus OneはAndroidプラットフォームのリファレンスモデルとして市場の底上げに成功し、実際に現在のAndroidは右肩上がりの急成長を見せている。これ以上Nexusシリーズを継続する必要がないのも確かなのかもしれない。その上、Nexus One自体のセールスが芳しくなかったという問題もある。大ヒット商品になっていれば違う判断が下されたことだろう。
しかし、鳴り物入りで登場したNexus Oneだが、発売日から74日間で135,000台しか売れなかった。これでも決して利益が出なかったわけではないし、当初の販売目標が15万台とされていたことを考えれば悪くない成績だ。だが、Nexus OneがGoogleにとって端末販売ビジネスとして大きな存在にならなかったことは確かだ。
シュミット氏はGoogleは状況に応じて柔軟に対応することを好む企業だとしている。柔軟性には意思決定の早さも含まれる。今回の件はその表れの一つであり、GoogleはNexus Oneが十分な役目を終えたと判断し、プロジェクトの継続を行わない方針を決定した、ということになる。
Androidは数多くのバージョンアップを経て、基本的な機能が十分に揃ったこともあり、アップデート頻度もスローダウンする予定だ。今後はUI、サービス、アプリの拡充など、ユーザーの体験をより充実させる段階へと移っていく。Nexus Oneが退くということは、Androidが十分な成長を遂げ、認知度が高まったことの証明でもある。
とはいえ、Nexus Twoを心待ちにしていたユーザーにとっては残念な話だ。
【情報元、参考リンク】
IntoMobile/Google says Nexus Two Android phone not happening
The Daily Telegraph/Google's Eric Schmidt: You can trust us with your data
- Home-icon
- 通信サービス
- _通信サービス全般
- _ドコモ
- _au
- _ソフトバンク
- _楽天モバイル
- _UQ mobile
- _ワイモバイル
- _LINEMO
- _格安SIM/スマホ
- _WiMAX/WiMAX 2+
- 端末
- _端末全般
- _Androidスマートフォン
- _Androidタブレット
- _その他のAndroid機器
- _iPhone/iPad
- _その他の携帯電話端末
- _Wi-Fiルーター
- _ウェアラブル/IoT
- _周辺機器
- _アクセサリー
- _その他の製品
- アプリ
- _アプリ全般
- _キャンペーン情報
- _事前登録情報
- _ゲーム
- _ツール
- _エンタメ/スポーツ
- _ニュース/書籍/雑誌
- _ショッピング/グルメ
- _SNS/交流
- _ビジネス
- _カメラ/写真/動画
- _ライフスタイル
- _健康・フィットネス
- _その他のアプリ
- 取材/レビュー
- コラム
- 特集
- セール・キャンペーン情報
- 災害関連