通常、ユーザーが有料アプリを購入した際には購入記録が残される。この管理サービスのライブラリを利用すれば、該当アプリを使っているユーザーの購入記録をチェックできるのだ。例えば、ライブラリを組み込み、アプリの起動時に認証を行うように設定したとしよう。この場合、ユーザーがアプリを起動する度にオンラインでライセンス認証が行われる。認証の際にはユーザーデータ、アプリデータがAndroid Marketのライセンスサーバーに対して送信され、購入記録と照し合わせられる。照合の結果、該当する購入記録が存在しなかった場合、ユーザーはアプリを正規に購入していない、と判断されるわけだ。
この場合のアプリの動作は、開発者が指定することができる。アプリの一部の機能を制限したり、全機能を利用不可にしたり、何らかのメッセージを表示させるなどの特定の動作を取らせたり、自由に設定することが可能だ。おそらく多くの開発者は機能を制限し、正規版を購入することを促すメッセージを表示させたり、といった利用法を採るものと予想される。
また、オンライン認証のタイミングもアプリ開発者が指定できる。
さらに、たまたまネットワークに繋がらない場所にいた場合などの措置も自由に指定できる。この場合はオンライン認証をしたくともできない状況にある為、安易に利用を停止させるわけにはいかない。実際にこのライセンス管理サービスを利用する場合には、ある程度バランスを見て組み込まれるはずだ。
いずれにしても不正コピーは難しくなるだろう。
なお、Googleは今後数ヶ月を掛け、徐々に新管理サービスへ切り替えていく方針を示している。また、利用条件はAndroid 1.5以降だ。
【情報元、参考リンク】
Google Android Developers Blog/Licensing Service For Android Applications
TechCrunch Japan/Android、海賊版アプリ退治に新たなライセンス・メカニズムを提供