遡れば3月23日にお披露目された京セラ初のAndroidスマートフォン「Zio(ザイオ)」。
当初から北米向けモデルとして今夏発売予定であることが公表されていたが、それ以上の詳細情報は流れてこなかった。途中、米通信事業者Cricket Wireless向けに販売されるとの噂が出たものの、続報が続かなかった。
また、7月14日から3日間に渡り東京ビッグサイトで開催された情報通信機器に関する展示会「Wireless Japan 2010」においても端末が出展されたが、担当者から明確な予定情報を聞き出すこともできなかった。
それだけに本当に販売されるのかどうかが気になっていたが、準備は水面下で着々と進められていたようだ。Cricket Wirelessのウェブサイトに予約ページが公開されていることが明らかになったからだ。販売は確定した。発売日は8月15日辺りと見られている。
Zioは最先端のハイスペック端末ではないが、エントリークラスから、ミドルクラスをターゲットとした比較的安価なモデルとして開発されている。しかし、実際に「Wireless Japan 2010」で実機を触った印象としては特に安価モデルとは感じず、よくまとまっている良い印象を受けた。重さが105gという点なども大きなアピール・ポイントになるはずだ。
普段「Xperia」や「iPhone」クラスの重さの端末を扱っている方が持つと、その印象は強まるだろう。
そして、ディスプレイサイズは3.5インチだが、このサイズは一般的に多くの方が扱いやすいレベルだと思う。4インチになると、手の小さい方は片手操作中にディスプレイ上部をタッチするのが難しくなると思うが、3.5インチであれば何とかなるだろう。
ただし、Androidの搭載バージョンは1.6と、最近の他社製モデルの多くがAndroid 2.1を搭載している点と比べるとアピール・ポイントにはならない。
それでもデモ機に関しては特に気になるレベルのもたつきもなく、ある程度軽快に操作できた為、価格設定次第ではまずまずの販売台数になる可能性もあるはずだ。ZioはCricketにとっても初のAndroidスマートフォンになる。両社にとってZioの販売スタートは今後を占う上でも重要なポイントになりそうだ。
なお、端末のデモ機の簡単なレビューや京セラに関する話は下の記事にまとめている。関心のある方はご覧になってみて欲しい。
Androidに力を入れる京セラ。Zio、その後のラインナップの国内展開は?【ワイヤレスジャパン2010レポート】
【情報元、参考リンク】
Cricket Wireless/Zio
Phandroid/Kyocera Zio Launching as First Android Phone for Cricket Next Month
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