Android 2.1とWindows Mobile 6.5のデュアルブート端末が中国でリリースされることが、Android/OPhone雑記の記事から明らかになっている。同サイトは中国で企業向けシステム導入や、オープンソースを活用したコンサルティング・トレーニングなどを展開するAndui OSSの総経理を務める中尾貴光氏が運営する情報ブログ。今回紹介されている製品は台湾のMediaTekのチップを搭載した端末「TOPS A1-」だ。MediaTekは先日OHAに加入し、Androidへの事業展開の強化を図る方針を示している。今回の製品はMediaTekのチップを搭載している点でも注目だろう。
そして何といってもデュアルブート、デュアルSIMが最大の特徴だ。
搭載されるOSはAndroid 2.1とWindows Mobile 6.5。そしてSIMカードを2枚挿しすることができる。MediaTekのチップは「MT6516」。中尾氏が指摘するように対応ネットワークに3Gがなく、2G(GSM)だけというのが残念だが、中国の現状を考慮すれば未だに2Gがメインで、3Gユーザーはごく僅かの為、理解できる仕様だろう。
その他のスペックはディスプレイが3.2インチ、内蔵メモリが256MB RAM、512MB ROM、背面カメラ3.2メガピクセル、正面カメラ1.3メガピクセルなど。
ただし、この端末、写真を良く見ていただければわかるが、「htc」と記されている。もちろん台湾HTC製ではなく、山寨企業の端末だ。山寨企業というのは中国に数多く存在する模倣メーカーのことで、今回の製品もその一つからリリースされる。「TOPS A1-」で言えば、具体的には「HTC」のブランド名がそのまま拝借されている。価格はおそらく安価になるだろう。「HTC」の名をつけずに販売してもそこそこ売れそうに見えるが、あえてブランド名を拝借する辺りの感覚が我々と山寨企業では異なるのかもしれない。また、実際に売上げも変わるのだろう。
中国で携帯電話端末を開発する山寨企業は多くがMediaTekのチップセットを利用し、端末のデザイン、ソフトウェアや細部の調整だけを自前で行ってリリースしている。今後はMediaTekのチップセットを使ったAndroid端末も続々と出てくるだろう。
【情報元、参考リンク】
Android/OPhone雑記/初の台湾Mediatekチップ搭載Android端末「TOPS A1-」
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