最近になってAndroidを搭載したタブレット端末の新製品の発表や噂が増えてきたことで、それらのデバイスからのAndroid Marketへのアクセス可否の問題への注目度も増してきたように思う。現状ではSIMカードスロットを持たないタブレット端末はAndroid Marketを利用できていない。この定義自体は明確なものではないが、実情を考えればそう取ってよさそうだ。少なくとも、Androidタブレット「WebStation」をリリースしているCamangi Japanの社長宍戸一弥氏も6月21日にインタビューした際、現状ではAndroidタブレットはAndroid Marketへアクセスできない、しかし利用できるようにGoogleとの交渉は行っています、と述べていた。
取材の際、アクセスできない端末の細かい条件は詳しくわからなかったが、米Dellの「Streak」、米Ciscoの「Cius」がAndroid Marketを利用でき、さらに中国Huaweiの「SmaKit S7」までもが利用できそうな状況を見ると、SIMカードスロットを搭載し、携帯電話回線にアクセスできる端末であれば問題ないように見える。
すなわち現状ではWi-FiタブレットがAndroid Marketを利用できない、と考えてよさそうだ。
この問題は海外でも注目されており、昨日もAndroid情報を扱うメディア「AndroidGuys」で取り上げられている。彼らはliliputing.comが報じた記事を元に、そろそろ開放されるのではないか、と述べている。
実際、Camangi Japanの宍戸氏も年末にリリース予定のWebStationの次期モデルでは、できればAndroid Marketを利用できるようにしたい、と語っていた。
フランスのArchosもCamangiと同様にGoogleと交渉している可能性は高いだろう。
ディスプレイサイズを始めとして、ある程度ハードウェア仕様が近い範囲で固まっているスマートフォンと違い、タブレットの場合は多様性が更に広がるため、何でもかんでも開放する、というのは問題があるはずだ。少なくとも動作しないアプリも出てくるだろう。しかし、そろそろタブレットでも、と思うのはやはり現在の機運だと感じる。
なお、先にも述べたが、Android Marketへアクセスできない端末の定義は明確には確認できていないのでご注意願いたい。本記事は宍戸氏から得た情報、海外ソース、及びAndroid Marketを利用できる端末とそうでない端末の差異を考えた結果からの推測として捉えて欲しい。
【情報元、参考リンク】
AndroidGuys/Google to relent and finally let tablets get the Android Market?
liliputing.com/Google Android tablets to get Android Market access soon?
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