端末の価格、発売時期は現時点では未定。
試作モデルの主なスペックは次の通り。だが、これはあくまでも今の段階の仕様であり、量産品では調整や変更が入る可能性もあるという。とりあえずは参考情報程度に留めておいて欲しい。
- OS:Android 2.1
- ディスプレイ:7インチWVGA(静電容量方式のマルチタッチパネル)
- ネットワーク:W-CDMA / GSM
- SIMロックフリー
- モバイルIP電話機能搭載
- Wi-Fi
- カメラ:3メガピクセル、オートフォーカス
- 外部メモリ:microSD/microSDHC
- 日本語、英語、中国語対応
- GPS/AGPS/加速度センサー/デジタルコンパス搭載
- Bluetooth搭載
- ステレオスピーカー搭載
- サイズ:179.4 x 110 x 11.25 mm
端末を手に取った印象は第一にデザインが良い、ということ。硬質でシンプルな印象を与える設計になっている。量産品では若干の修正が加えられる可能性があるようだが、このコンセプトならば期待できる仕上がりになりそうだ。そして思った以上に軽い。具体的な数値は不明だが、量産品では今のものよりさらに2割程度軽くなる可能性もあるという。デザイン、大きさ、重さ、全て良くまとまっている。
そしてこの端末の最大の利点は静電容量方式のタッチパネルを採用していることだろう。
これは「iPhone」や「Xperia」などと同じ方式で、タッチ操作に力を加える必要がないものだ。ディスプレイに軽く触れるだけで操作できるので、非常に軽快に動かすことが可能。また、試作モデルではAndroid 2.1が搭載されていたが、UIの軽快さの印象としては「HTC Desire」に近いレベルだ。ストレスなく操作できる。
なお、マルチタッチ操作に関しては試作機では不具合からかできなかった。しかし、最終製品版ではマルチタッチ対応予定であり、期待できそうだ。
これらの点について下の動画で確認して欲しい。撮り方が雑な点はご容赦願いたい。
また、この端末はSIMロックフリーで販売され、アールストリームは、Mobile Virtual Network Operator(MVNO)として他社の通信網を利用した上でサービスの提供を行う。MVNOとは自前で無線通信設備を持たず、移動体通信事業者の提供する通信サービスを利用することで自社のサービスを展開する事業者のことだ。通信網を利用できるため、SIMカードスロットが搭載されている。
そしてそのお陰でAndroid Marketを利用することも可能だ。この点は大きな魅力と言えるだろう。
すなわちアンドロイドパッドはアールストリームが用意するBtoB用のサービスに加え、Android Marketの豊富なアプリまで利用可能な端末になる。
個人的見解としては、BtoBだけではもったいない端末だと思う。
YouTube、動画の撮影・再生、写真撮影なども当然可能。ウェブサイトの閲覧も普通にできる。また、ステレオスピーカーが搭載されているため、音楽視聴を楽しむのもいいだろう。基本的にはAndroidスマートフォンの大きなサイズバージョンといって言って差し支えないはずだ。
今年の後半以降にはCamangiの「WebStation」の次期モデルを始め、大手PCメーカー製も含めて複数のAndroidタブレット端末が揃う可能性があるが、それでも消費者にとっては選択肢は一つでも多い方がいい。アンドロイドパッドにもBtoBだけでなく、BtoBtoCでユーザーの入手可能なところに降りてきて欲しいものだ。
とにかく今後もAndroidタブレット端末の情報をお伝えしていきたい。
UPDATED
2010/7/28 - スペック情報を追加入手した為、追記修正。
【参考リンク】
アールストリーム