一方でWindows Phone 7シリーズの投入が予定されている現状を考慮すると、買い渋りが生じる可能性も十分以上に考えられる。国内でのWindows Phone 7搭載端末のリリース予定は不透明ながら、来年の春モデルで投入される可能性はある。となると、この時期に発売されるIS02、T-01Bは微妙な商品といえなくもない。
それでもWindows Phone 7にはリリース前にもかかわらず、機能上、様々不満の声も聞こえてくる。
最後になるかもしれないWindows Mobile端末を手に入れよう、というユーザーは間違いなく存在するはずだ。もちろん、秋、冬にもWindows Mobile搭載端末がリリースされる可能性はゼロではないため、判断には難しさもある。
KDDIはIS02について、声明の中で次のように紹介している。
「『IS02』は、QWERTYキー搭載のスライド型の、スリムで手になじむWindows phoneです。『Windows Mobile 6.5.3』を搭載し、静電タッチパネル向けの新たなUI、パフォーマンスの高い『Internet Explorer Mobile 6』と、4.1インチ有機ELディスプレイの見やすい大画面で、快適なインターネットをお楽しみいただけます。また、スマートフォンとして世界で初めて『緊急地震速報』に対応しています。また、『Office Mobile』を標準搭載しておりますが、『Windows Marketplace for Mobile』にて『Office Mobile 2010』へ無料でアップグレードができます。なお、Cメールについては、ご購入時には受信機能のみとなっています」
なお、ISシリーズのもう一つの端末「IS01」の発売日は依然として未発表だが、30日以降になるのではないか、との噂があり、来週の発売はなさそうだ。
ところでご存知の方も多いはずだが、24日はソフトバンクから米AppleのiPhone 4が発売される日でもある。
KDDIがIS02の発売日を同日に持ってきたのは狙ってのことなのか、偶然なのかわからないが、実質的に対決の構図になった。予約が殺到し、すでに大ヒットの予感漂うiPhone 4が相手ではIS02が苦戦することは間違いないが、それでもどれほどのセールスを記録するのか注目が集まる。携帯電話端末の販売台数ランキングで何位に入るのだろうか?
IS02の主なスペックは次の通り。
- OS:Microsoft Windows Mobile 6.5.3
- CPU:Qualcomm Snapdragon 1GHz
- メモリ:384MB RAM、 512MB ROM
- ディスプレイ:4.1インチ有機EL(解像度:480×800)
- 外部メモリ:microSD(最大2GB)/microSDHC(最大16GB)
- カメラ:3.2メガピクセル、オートフォーカス対応、CMOSカメラ
- 無線LAN:IEEE 802.11b/g
- Bluetooth:2.0+EDR
- サイズ:約123×66×12.9mm
- 重さ:約160g
【情報元】
KDDI/プレスリリース