HTC EVO 4GはAndroid端末初の4G対応機種というだけではなく、米国で初めて販売される4G対応機になる。この点だけでも非常に高い注目を集めている。
4G回線を利用した場合の通信速度は下りで最大10Mビット/秒以上、上りで最大1Mビット/秒と見られており、特に下りの速度が劇的に速くなっている。とはいえ、HTC EVO 4Gは3Gにも対応している為、利用するのに4G回線が絶対に必要というわけではない。
また、この端末の特筆すべき特徴は最大8台までの端末を接続できるWi-Fiホットスポット機能と高精細画像をテレビに出力することのできる、HDMI出力機能だ。
Wi-Fiホットスポット機能はAndroid OS 2.2もサポートする予定と見られているが、HTC EVO 4GはAndroid 2.1搭載機ながら、独自にWi-Fiホットスポット機能を導入している。また、HDMI出力機能によって、テレビに高画質で画面を出力することが可能だ。
Sprint NextelはHTC EVO 4Gの発売を前に4G回線網の整備に注力しており、現在米国内の32の地域で利用することが可能だ。また、年内にも拡張作業はさらに推し進められ、年末までには米国内の約1億2,000万人が4G回線を利用できる環境に達するという。
ハイスペックAndroid端末HTC EVO 4Gが果たしてどれほどの売れ行きを見せるのか注目したい。
HTC EVO 4Gの主なスペックは次の通り。
- CPU:Qualcomm Snapdragon 1GHz
- OS:Google Android OS 2.1
- ディスプレイ:液晶4.3インチ。解像度800×400。
- 通信規格:CDMA2000 1x、モバイルWiMAX
- 無線LAN:IEEE802.11 b/g
- 無線LANルーター機能:最大8台まで接続可能
- Bluetooth:2.1
- カメラ:背面800万画素、前面130万画素
- 映像出力:HDMI
- USB:micro USB
- 外部メモリ:microSDカードスロット。最大32GBまで対応
HDMI出力のデモ動画はこちらの記事より
プロモーション動画はこちらの記事より
なお、発表イベントでのプレビュー動画はこちら。