米Googleは14日、同社のブランドで販売するAndroidスマートフォン「Nexus One」の直営オンラインストアを閉店することを発表した。しかし、Nexus Oneの販売自体は今後も提携通信事業者を通して継続される予定。今回の件はあくまでもオンラインショップが閉店されるというものだ。
また、Nexus Oneの販売サイト跡地には世界中のAndroid搭載端末を紹介するコンテンツが用意されるという。
結局、閉店に至った理由は色々と考えられるがセールスの不調もその一つだろう。
最新のAndroid OSを搭載したNexus Oneは鳴り物入りで登場したものの、発売から74日間で135,000台しか売れなかった。それでも決して利益が出なかったわけではないし、当初の販売目標が15万台とされていたことを考えれば悪くない。しかし、米国で大ヒットしたAndroidスマートフォン「Motorola Droid」と比較するとあまりにも寂しい記録だ。セールスが伸びなかった理由は大きく2つある。1つはGoogleがNexus Oneの宣伝費を掛けなかったこと、2つ目はオンラインショップでの専売という販売方法を取ったことだ。オンライン専売には細かく分けるとさらに2つの要素がある。1つは販売チャネルの制限、もう1つが購入前に実機を確認できないことだ。
Android社の創業者であり、現在はGoogleでモバイルプラットフォームを担当するバイスプレジデント、アンディ・ルビン氏は発表の中で次のように述べている。
「明らかにユーザーの皆さんは端末を実際に手にとり、試してから購入したがっている。また、より幅広いサービスプランの中から選択することを望んでいるようだ。」
発表当初からNexus Oneのオンライン販売に関しては賛否両論だったが、約4ヶ月を経た今、Googleの販売戦略は失敗だったと結論付けていいのだろう。実際に日本に限ってみても、多くのユーザーが店舗でモックを触ってから携帯電話端末を購入しているはずだ。端末のデザインはやはり実物を見てみないことにはわからないし、できればデモ機を使って動作も確認してみたいところ。オンラインショップではそれらの感触を掴むことができない。
一方でGoogleは、Androidの普及には成功しつつある。
世界中の端末メーカーがこぞってAndroidを採用する流れができており、今年は各国で多数のAndroidスマートフォンがリリースされる。米国では現時点で史上最高のAndroid端末と評される「HTC Droid Incredible」が発売され、6月4日にはそれを上回るハイスペック端末「HTC EVO 4G」が登場する。さらに韓国SamsungのAndroidフラッグシップモデル「Galaxy S」もリリース間近だ。他にもDellやLGなど、多くのメーカーが新製品の投入を準備している。
Nexus Oneが売れなくともAndroid端末が売れればGoogleにとっては成功だ。
今回のオンラインショップ閉店もダメージにはならないだろう。ルビン氏も発表の中で「世界におけるAndroidの採用は我々の期待以上だ」と述べている。
しかし、ユーザーにとっては購入方法の選択肢の一つが消えることは確かだ。
情報元:Nexus One changes in availability
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