米Googleは13日、カリフォルニア州マウンテンビューの本社で年次株主総会を開催した。同社CEO、エリック・シュミット氏はその席上で、Android OS搭載スマートフォンの世界市場での1日当りの販売台数が65,000台に達したことを明かした。
シュミット氏は加えて、Androidがモバイルプラットフォーム市場で1位か2位のポジションを手に入れることになるだろうと自信を見せている。実際にここ最近のAndroidのシェアの伸びは急激で、調査会社によっては2010年第1四半期の米国シェアで2位になったとの報告まである。
2位になったとの話は米調査会社NPD Groupによるもので、この調査は限定的なものとされている。その為、現実にはまだ2位ではないだろう。それでも米AppleのiPhoneを追い上げているのは確かだ。
Androidの急激な伸びのキッカケは「Motorola Droid」の登場だ。Droidは発売から74日間で105万台を売り上げる大ヒット商品になった。
さらに最近では米国で「HTC Droid Incredible」が4月29日に発売されて素晴らしいセールスを記録している。また、6月4日にはAndroidスマートフォンの大本命「HTC EVO 4G」の発売も控えている。販売を手がける通信事業者Sprint NextelもHTC EVO 4Gには力を入れている。それだけでなく、今年の第2四半期以降には「Samsung Galaxy S」を始め、LG、京セラ、ソニー・エリクソン、Dellなど世界中の端末メーカーのAndroidスマートフォンの新製品がリリースされる。
19日、20日にサンフランシスコで開催されるイベント「Google I/O」では最新バージョンのAndroidも発表されるとの噂だ。新機能盛りだくさんのAndroid 2.2の発表で勢いはさらに増すだろう。
シュミット氏は今年2月にスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress」の席上では1日の出荷台数は60,000台と答えていた。そして今では販売台数が65,000台に達した。数ヵ月後には70,000台を超えるかもしれない。
とはいっても、先を行くiPhoneの1日当りの販売台数は2009年第4四半期の時点で約97,000台だという。さらに上を見ればBlackBerryが依然として大きなシェアを誇っている。Androidはまだ成長途上にある。しかし、好調であることは間違いない。
情報元:Schmidt: 65,000 Android Phones Sold Per Day
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