Adobeは20日、Google Android向けのFlash Player 10.1のパブリックベータ、AIRのデベロッパー向けプレリリース版をリリースした。ベータ版への参加登録を行ったユーザーは同社のウェブサイトからダウンロードすることができる。AIRについては、ベータ版SDKをダウンロードすることができる。なお、Flash Player 10.1の動作要件はAndroid 2.2(Froyo)が搭載された端末。
Flash Player 10.1はAndroidスマートフォンにおけるモバイルウェブ利用環境をリッチにしてくれる為、長い間待ち望まれていた。
なお、AdobeはAndroid向けFlash Player 10.1の開発に当り、消費電力、パフォーマンス、モバイル端末向けの最適化などの点に注意して準備を進めてきたという。モバイル端末は筐体のサイズの小ささから、積めるバッテリーの容量が限られている為、消費電力を少なく抑える技術はとても重要だ。特にFlashは電力を食うとの批判もあるだけに、この点には努力が払われているようだ。具体的には端末の状態によって即座にFlashコンテンツが停止される機能が搭載されている。例えば、ブラウザを閉じた時(終了はさせずにバックグラウンドで動作中)、電話が掛かってきた時などだ。他にもできる限り消費電力を食わない設計になっているという。
また、PCに比べるとモバイル端末のスペックはどうしても劣ってしまうが、それでもパフォーマンスが犠牲にされることはないようだ。モバイル端末のハードウェアで快適に動作するようにプログラムの仔細に渡り、最適化が図られている。メモリ消費量も抑えられ、端末の挙動が極度に重くなったり、固まってしまうようなことはまずない、とみられている。
とにかくPCとほぼ同様のウェブ環境が提供されることはユーザーにとって嬉しいプレゼント。正式版のリリースは6月の予定だ。
Flash Player 10.1 beta for Android(2.2) Froyoのダウンロードは下記サイトより。
http://labs.adobe.com/technologies/flashplayer10/
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