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NTTドコモの描くスマートフォン戦略が明らかに。おサイフケータイ対応端末も開発

NTTドコモが28日に行った2009年度の決算発表会において、同社が描いているスマートフォン戦略が明らかになってきた。同社はまず、4月1日に発売したAndroid OS搭載スマートフォン「Xperia」の機能拡充に取り組む。多くのユーザーが待ち望んでいるiモードメールへの対応を年度半ばに、Android OSのバージョン2.1へのアップデートを年度内に実施する予定だ。

そして、スマートフォン全体の戦略としては、魅力的な端末の開発と「ドコモマーケット」の拡充が挙げられている。

端末開発においては従来のケータイ端末に搭載されている日本定番の機能の一部を取り込むことをターゲットにしている。その代表格として「おサイフケータイ」への対応が発表されており、年度内に対応端末を開発する予定だという。

早ければ今後1年以内、もしくは1年弱で対応端末が発売されるだろう。

この点に関しては悠長に構えていられない事情もある。

KDDIは6月に発売するスマートフォン「IS01」「IS02」に続く第2弾シリーズでは、おサイフケータイを始めとする日本定番の機能の一部を取り込む予定を明らかにしている。KDDIは第2弾スマートフォンを秋・冬、もしくは春にも投入する予定であるため、NTTドコモも遅れをとるわけにはいかないはずだ。

このような日本独自機能の搭載の流れは新たなガラパゴス環境を生み出すだけ、という懸念もあるが、国内ユーザーの多くがそういう端末を望んでいることは確かだろう。端末メーカーにとっては国内向け端末、海外向けのグローバル端末、という2つの商品セグメントに取り組まなければならない難しい状況になっている。

また、NTTドコモが厳選したコンテンツを紹介する「ドコモマーケット」の拡充も予定されている。

現状では約100のコンテンツだが、同社は年度内に約700にまで増やすことを目標にしている。

加えて、有料コンテンツの課金・徴収をNTTドコモが担当し、携帯電話料金と一緒に支払うことのできるシステムも導入される。例えば今のところはAndroid Market内の有料アプリはGoogle Checkoutサービスに登録したクレジットカード経由で料金を支払う形になっているが、NTTドコモの課金システムが導入されれば、「ドコモマーケット」内のコンテンツに関しては携帯電話料金と併せて支払うことができるようになる。

なお、NTTドコモは2012年度の国内スマートフォン市場において販売シェア50%を獲得することを目指している。

2009年度はソフトバンクが販売するiPhoneが70%以上のシェアを占めていた。

 


情報元:NTTドコモ/2009年度決算資料(PDF)

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