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日立・カシオ・NEC連合「NECカシオ」、他の国内メーカーも最新スマートフォン投入か?

従来はそれぞれ個別にケータイ端末を開発・販売していた日立製作所、カシオ計算機、NECだが、2010年5月から各社の携帯電話端末事業が統合され、合弁会社「NECカシオ モバイルコミュニケーションズ株式会社」が新機種の開発を手がけていくことになる。この日立・カシオ・NECの連合であるNECカシオ、また、他の国内メーカーも今後、市場の拡大が期待されているスマートフォン端末を投入することを検討しているようだ。

現状では国内市場におけるスマートフォンはソフトバンクが販売を手がける米Appleの「iPhone」が独走。

それに待ったを掛けるべくNTTドコモが1日にソニー・エリクソン製のAndroidスマートフォン「Xperia」を販売開始した。Xperiaは事前予約の数だけでも5万を超えており、幸先の良い出足を切った。また、Google Android OS搭載スマートフォンとしては4月下旬にソフトバンクから「HTC Desire」(X06HT)、6月にKDDIがau「IS01」を発売する予定だ。6月にIS01が発売されれば、その時点でのAndroidスマートフォンはNTTドコモのHT-03A、Xperia、ソフトバンクのHTC Desire、auのIS01の4機種が揃うことになる。

今年の第2・3四半期にAndroid端末の発売ラッシュが予定されている海外と比較すると、国内での展開スピードは遅いが、それでもAndroid端末、スマートフォン市場の拡大の流れは始まりつつある。

その為、この流れに遅れないように他の国内メーカーもスマートフォン市場に強力な端末を送りだすことを計画しているようだ。

SankeiBizはXperiaの販売開始の記事の中で、次のように報じている。

「日本の端末メーカー各社も商機を見いだす。日立製作所とカシオ計算機と携帯事業を統合するNECも『早期に投入する』(遠藤信博社長)と意欲をみせる。別の国内メーカーも日本製端末を投入。『通信会社と連携し、消費者にどこまでアピールできるか』を、アイフォーン切り崩しのカギとみている」

国内メーカーでは東芝がau向けにWindows Mobile 6.5.3を搭載したスマートフォン「IS02」を、シャープがAndroid OS 1.6を搭載したスマートブック「IS01」を6月に発売予定だ。これらの企業に遅れをとらないよう、日立・カシオ・NEC連合も端末を用意しているという。

NECカシオが投入する端末が具体的にどのような機能・スペックになるのかはまだわからないが、時期にもよるが普通に考えればGoogle Android OSかWindows Phone 7となるだろう。

NECカシオの体制としては、本拠地はNECの携帯電話部門のあるNEC玉川事業所内に設置される。開始時の資本金は10億円で、出資比率はNECが66%、カシオが17.34%、日立が16.66%となる。しかし、6月に増資が予定されているため、その後の出資比率は次のように変わる予定だ。資本金は50億円に拡大される。

・NEC:70.74%
・カシオ:20%
・日立:9.26%

また、NECカシオだけでなく、他のメーカーも最新スマートフォンの投入を検討しているのであれば、今年の後半にはスマートフォンがNTTドコモ、ソフトバンク、auに数多くラインナップされるかもしれない。スマートフォンユーザー、スマートフォンへの移行を考えている方にとっては実に楽しみな年になるだろう。なお、国内メーカーでは京セラが海外向けに「Zio M6000」を発表している。

とにかく、2010年は国内スマートフォン戦争元年になるはずだ。楽しみにしたい。

参考リンク:ドコモ「エクスペリア」滑り出し好調 スマートフォン戦、早くも過熱

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