日本経済新聞によれば、基幹ソフトの統一により各社の携帯電話端末の開発コストは50%削減できるということだ。
同紙によれば次世代携帯電話端末の開発には通常であれば1、2年かかり、開発コストは200億から300億円に上るという。
4社は基幹ソフトウェアを採用することでコストを削減しつつ国内でのシェアの維持に努め、海外でのシェア拡大にも力を入れていくということだ。世界市場では国内メーカーのシェアはほぼ皆無に近く、4社のシェアは僅かに2%に過ぎない。世界市場ではNokia、Samsungの2強が非常に大きなシェアを握っている。
米フォーブス誌によれば昨年度の世界市場のシェアは次の通りだ。
- 1位:Nokia・・・38%
- 2位:Samsung・・・21%
- 3位:LG・・・10%
- 4位:ソニー・エリクソン・・・4.4%
- 5位:中興通信・・・4%
ケータイWatchで掲載されたサムスンテレコムジャパンの端末営業部部長、オウ チャンミン(CHANGMIN OH)氏の言葉が現状を的確にあらわしている。オウ氏は、「ノキアとサムスンと、それ以外」という状況になりつつあると述べている。
日本メーカーはゼロに近い状況から今後どこまでシェアを拡大していけるのか。世界市場で通用する端末の登場が待たれる。
【情報元】
・「シャープなど携帯大手4社、中核ソフト統一化」の報道
・ZTE、世界第5位の携帯電話メーカーに