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マイクロソフト、プロジェクト・ピンクと呼ばれた新端末、ソーシャルフォン「KIN ONE」と「KIN TWO」を発表

マイクロソフトは12日、サンフランシスコでメディア向けのイベントを開催し、携帯電話端末「KIN ONE」と「KIN TWO」という2つの新製品を発表した。端末を製造するメーカーはシャープで、発売日は米国で5月の予定。通信キャリアは米国ではVerizon、欧州ではVodafoneとなる。欧州での発売時期は今年後半。日本での展開予定はない。

KINはこれまで「プロジェクト・ピンク」というコードネームで噂されてきた端末で、今年後半にリリース予定のWindows Phone 7とはターゲットとなる年齢層が異なる。10代、20代の若年層ユーザーに向けて開発された端末で、写真や動画を簡単に共有したりといったソーシャル機能の利便性の良さが最大の特徴になっている。

「KIN」という名前も「血縁」「親戚」などの意味を持つ単語をそのまま採用しており、ソーシャル機能に特化した端末であることを表している。

今回発表された2つの端末「KIN ONE」と「KIN TWO」は基本的に同じシリーズだが、サイズやスペックが異なる。KIN TWOがよりハイスペックな端末で、KIN ONEは小型廉価版となるようだ。

どちらもスライド式のQWERTTキーボードを搭載しているが、KIN ONEはより丸みを帯びた形状で、キー配置も上部がラウンド状になっている。全体的に丸みを帯びていて、かわいらしい印象を与えている端末だ。



端末に搭載されるOSはWindows Phone 7とは別物。

基盤はWindows Phone 7と同じだが、後に掲載しているビデオをご覧になればわかるようにインターフェイスや操作性など多くの部分で異なる。マイクロソフトはKINを10代、20代向け、Windows Phone 7を30代、40代向けと、ターゲットを分けており、端末もOSもすみ分けされている。基本的にはマイクロソフト傘下のDangerのSideKickシリーズと同じ系統の端末になるようだ。SideKickの端末の多くもシャープが製造を担当している。

もちろん、Windows Phone 7とKINシリーズで実際にハッキリとしたすみ分けが生じるのかどうかはわからないが、一般的なスマートフォンに求める多彩な機能を利用したい方は確かにKINには流れないだろう。一方、余計な機能が必要ないユーザーはKINで十分、となるかもしれない。両者は完全に種類の異なる端末だ。

そして、何はともあれ、先に述べたようにKINはソーシャル機能に特化されている。

KINでは撮影した写真、動画、ウェブコンテンツ、メール、メッセージなど様々な情報を簡単に友人と共有したり、クラウド上にアップロードすることができる工夫がされている。具体的にはKINのディスプレイ上にはほぼ常時といっていいほど「Spot」と呼ばれる丸いマークが表示されており、Spotに共有したいデータをドラッグするだけでいい。複数のデータをまとめて共有したいのであれば、どんどんSpotに送り込み、後はそれをどう処理するか選ぶだけだ。アップロードもできるし、メールで送信したり共有することもできる。

下にSpotのプロモーション動画を貼ったのでご覧になって頂ければすぐにわかるはずだ。



そして、KINのソーシャル機能は端末単体の操作性の良さだけに留まらず、クラウド型サービス「KIN Studio」との連携で極まるようだ。KIN Studioでデータを統合管理することができ、撮った写真、動画はもちろん、場所の情報や音楽履歴などを一元管理することができる。

KIN Studioのデモはこちら。



発表会の模様はこちら。KIN ONEが紹介されている。



KIN TWOのMobileCrunshのプレビュー動画はこちら。



最後にKIN ONEとKIN TWOの箱やちょっとしたプレビュー動画を紹介。箱はかなりオシャレだ。



すでにオープンしている公式サイトではより具体的な情報を確認できるので、関心のある方はご覧になられることをオススメしたい。

KINの公式サイトは下記。
http://kin.com/

情報元:Microsoft announces KIN series, geared towards connected crowd

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