MM総研は22日、2009年度通期(2009年4月から2010年3月)国内携帯電話端末出荷概況を発表した。その中でスマートフォンの国内出荷台数シェアも明らかにされた。トップに立ったのはiPhoneを手がけるApple。72.2%とほぼ独占状態にあることが改めて明らかになった。
一方で近年スマートフォン市場で世界的にブランド認知度を上げ、シェアを拡大してきたHTCが国内でも2位につけている。HTCのシェアは11%とAppleには大きく離されているが、今後はGoogle Android OSを搭載した最新機種「HTC Desire」(X06HT)の発売も控えており、2010年度に大きくシェアを伸ばす可能性を秘めている。
また、4月1日にNTTドコモからAndroidスマートフォン「Xperia」を発売したソニー・エリクソンの昨年度のシェアはResearch In Motions(RIM)と並んで4位に留まった。数字としても4.3%と、上位勢から大きく離されている。2010年度はXperiaによりシェア拡大を狙うことになるだろう。
なお、スマートフォン全体での昨年度の国内出荷台数は234万台で、2008年度の110万台と比べると約2.1倍に増えている。しかし、増えたとはいっても他の携帯電話端末も含めた総出荷台数(3,444万台)からみるとスマートフォンの占める割合は6.8%に過ぎない。まだ市場としては小さい状態だ。
この234万台中、iPhoneが占める台数は約169万台。
世界全体では2009年度通期のiPhoneの総出荷台数は3,006万台であり、日本はそのうち約5.6%を占める市場ということになる。
国内でも2010年度はスマートフォン市場が拡大することが期待されており、どこまで全体の出荷台数が伸びるのか注目となるだろう。2010年度上期のスマートフォンの目玉製品としては、すでに発売されたXperia、27日に発売予定のHTC Desireのほかに、6月に発売予定のau向け端末「IS01」「IS02」がある。さらに、秋・冬にも新モデルが登場予定と噂されており、スマートフォン市場の本格的な拡大期が始まる気配だ。
情報元:MM総研/ニュースリリース
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