<▲図:M Z-01Kを2018年1月以降に発売> |
折りたたみ式の2画面スマホといえばNECカシオモバイルコミュニケーションズの「MEDIAS W」が思い出されるが、MEDIAS Wはドコモの2013年春モデル。随分久しぶりに似たスタイルの端末が登場することになる。
今回は製造メーカーも異なるし、ブランドもMEDIASではなく、全く新しい製品名の「M」となる。
Mは表面・裏面ともにディスプレイがむき出しの状態となっている。両面がディスプレイということで、いわゆる一般のスマートフォンにおける普通の背面がない。そのため、スマートフォンではお馴染みの保護ケースではなく、ディスプレイフィルムを両面に貼って両面を保護することになるだろう。
<▲図:Mの前面・背面> |
画面サイズは約5.2インチで、解像度がFHD(1080×1920ドット)のTFT液晶を2画面搭載する。
カメラは前面に1つだけ。画素数は約2030万画素で、セルフィーも高画質で撮影可能だ。また、一般的なデジカメのように、背面側のディスプレイをモニターとして撮影することもできる。
とにかく通常のカメラ撮影もセルフィーも全く同じ画質で静止画も動画も撮れるということが特徴の一つと思って良いだろう。
<▲図:Mの左側面> |
右側面がヒンジとなっているため、操作系は左側面にまとまっている。
<▲図:大画面表示モード> |
背面を開くと18:16のディスプレイとなる。解像度は2画面合わせて2160×1920ドットだ。画面下部のナビゲーションバーにならぶ「M」アイコンをタップすることで2画面の表示モードを切り替えることができる。
<▲図:ベゼル部分に指を掛けて持つと楽だ> |
本体を回転させるとベゼル部分に指を掛けられるので持ちやすいと感じた。横長のキーボードの表示も途切れることなく表示されるため、1画面で表示する際にはこの持ち方が使いやすいのではないだろうか。
<▲図:本格的な2画面表示に対応する> |
2つのアプリなどを表示可能としたモードでは、例えばメールとマップを表示して、内容を確認しながら目的地に移動するなどの便利な使い方ができる。また、検索結果が反対側の画面に表示されるなど、前の画面を残しながら次のアプリに切り替わるため、使い勝手が良いと感じた。
<▲図:背面にも同じ内容を表示すると多人数でコンテンツを楽しむことができる> |
同じ画面を同時表示することも可能で、Mを90°に折り畳んだ状態で置いて動画再生すると、両面から視聴できる。
<▲図:カメラは約2030万画素> |
カメラは約2030万画素の静止画撮影のほかに4K動画撮影にも対応する。多くのスマートフォンのインカメラはアウトカメラよりも性能が劣ることが多いのだが、Mはオートフォーカス付きの高画質セルフィー撮影ができるため、ライブ配信などにも応用できそうだ。
<▲図:背面のディスプレイは便利な使い方ができる> |
上に掲載した写真では、背面のディスプレイに切り替えて通常のカメラとしている。このようにディスプレイを開くことでローポジション撮影も上から見下ろすようにして撮影可能だ。またスタンドとして置くこともできるため、スローシャッターの静止画撮影や動画撮影も安定して行うことができる。さらに、90°開いた状態なら縦置きも可能だ。
<▲図:使い方はまだまだ未知数?> |
折りたたみ可能なヒンジ構造によって、折りたたんでコンパクトにすることや、開いて大画面スマホとして利用できることがMの特徴でもあるが、動画視聴に便利なスタンドとしてもヒンジ構造が役立つのも良い。
またデジタルカメラのようにモニターの角度を変えて撮影できるのも、このヒンジ構造の使いこなしの一つだ。自分スタイルを作るのもMの面白さではないだろうか。
(記事:mi2_303)
【参考リンク】
・ドコモオンラインショップ/M(Z-01K)製品ページ
・ドコモの2017-18冬春モデルのラインナップについて