<▲図:シンガポールを含む一部地域では容量無制限で「海外1dayパケ」が使える……!!> |
ちょっと前までは、海外に行くと通信量を節約するためにプリペイドSIMカードを真っ先に買っていたものですが、au(KDDIと沖縄セルラー電話)が「世界データ定額」(24時間980円)を始めてからというものの、めったなことがない限り買わなくなってしまいました……。
で、それに対抗するためか、NTTドコモが「海外1dayパケ」(24時間980円/1280円/1580円)において、9月30日までの期間限定で特定地域における容量制限(24時間30MB)を撤廃するキャンペーン(公式ページ)を実施しています。
使わない手はないので、さっそく使ってみました。
今回は、その前段階として、ドコモの海外データローミングサービスについてご紹介します。
■そもそもドコモのデータローミングサービスはどんな感じ?
ドコモの海外ローミングにおけるデータ定額サービスには「海外1dayパケ」と「海外パケ・ホーダイ」の2つがあります。これら2つの違いをまとめるとこんな感じです。
海外パケ・ホーダイ | 海外1dayパケ | |
対象 | ドコモの音声プランまたはデータプラン+データ定額を契約している回線(※1) | ドコモの音声プラン+データ定額を契約している回線(データ契約では契約不可) |
事前申し込み | 不要(※2) | 必要(※2) |
利用時間の単位 | 1日(日本時間0時~23時59分まで) | 利用開始手続きから24時間 |
料金(免税) | 1980円(20万パケット[約24.4MB]まで)~2980円(1980円~2980円の間は1パケット[128バイト]あたり0.2円を課金) | 980円または1280円または1580円(渡航先により異なる)(※3) |
利用開始の手続き | 不要(データローミングをオンにするだけ) | 必要(ダイアラーでコマンド操作を実施)(※4) |
データ容量上限 | なし | 24時間あたり30MBまで(超過時は16kbpsに)(キャンペーン対象地域は9月30日まで容量制限なし) |
対象国・地域 | 世界103カ国・地域 | |
おまけ | WORLD WING Wi-Fi(海外の公衆Wi-Fiのローミングサービス)を無料で使える(要事前申し込み) | なし |
注釈は後回しとするとして、どちらのサービスも一長一短あります。
海外パケ・ホーダイはデータ契約(通話非対応のタブレットやモバイルルーター)でも使えますし、公衆Wi-Fiの国際ローミングにも対応しますが、利用時間が日本時間ベースで計算されてしまいます。一方で、海外1dayパケは自分の好きなタイミングから24時間使える一方で、データ契約では使えず、キャンペーンがなければたったの30MBまでしか利用できません。
ただし、キャンペーン期間中なら、海外1dayパケを使わない手はありません、繰り返しですが。
ということで、次回は海外1dayパケの使い方を説明します。
(※1) ドコモとデータローミングする契約をしているMVNOサービスでも、海外パケ・ホーダイを利用できます(WORLD WING Wi-Fiを除く)。ただ、筆者の知っている限り、エレコムの「SkyLink」しか対応していないような……。
(※2) WORLD WING(国際ローミング)自体を「利用しない」設定をしている場合、事前に利用申し込みが必要です。
(※3) 24時間以内に複数の国・地域で利用した場合は、利用料金が一番高い国・地域の料金が適用されます。
(※4) データローミングをオンにしていても、ダイアラーでコマンドを入力するまで「データ通信不可」となります。端末あるいはローミング先の通信事業者によっては、コマンド入力後に端末の再起動をしないとデータ通信を開始できない恐れがあります。
(※2) WORLD WING(国際ローミング)自体を「利用しない」設定をしている場合、事前に利用申し込みが必要です。
(※3) 24時間以内に複数の国・地域で利用した場合は、利用料金が一番高い国・地域の料金が適用されます。
(※4) データローミングをオンにしていても、ダイアラーでコマンドを入力するまで「データ通信不可」となります。端末あるいはローミング先の通信事業者によっては、コマンド入力後に端末の再起動をしないとデータ通信を開始できない恐れがあります。
記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue
静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。
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本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!
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