<▲図:rafre KYV40> |
京セラのスマートフォンは、防水・防塵はもちろんだがアメリカの国防総省が制定した調達基準である「MIL-STD-810G」に準拠する温度・湿度・耐衝撃など過酷な環境で動作することをベースとしているため誰でも安心して使える。その基本性能に加えて、シニア向けや子ども向けなどの個性付けも行っている。
<▲図:rafre KYV40前面> |
rafre KYV40は、見た目はごく普通のスマートフォンだが上記のタフネス性能を持ちつつ、ハンドソープの泡で洗えるという特殊な防水技術を投入している。さらに、ハンドソープだけではなくボディソープの泡で洗うことも可能としている。
スマートフォンとしてのスペックは、OSは最新のAndroid 7.0、CPUにクアッドコアのQualcomm MSM8937、2GB内蔵メモリ(RAM)、16GB内部ストレージ、最大200GBのmicroSDXCに対応、約5.0インチHD(720×1280ドット)TFT液晶、おサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグ、au VoLTE、Wi-Fi規格IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver4.2対応など。
<▲図:rafre KYV40背面> |
カラーは「ペールピンク」、「クリアホワイト」、「ライトブルー」の爽やかな3色。背面カメラは約1,300万画素、前面カメラが約500万画素だ。
<▲図:カメラは本格的なマニュアルモードも搭載する> |
カメラのUI(ユーザーインターフェイス)は京セラ製のスマートフォンで共通のもの。オートモードやフィルター機能のほかに、撮影時に細かい設定が可能なマニュアルモードを搭載する。
今回のauの発表会において京セラは、子ども向けの安心・安全を基本とするスマートフォン「miraie f」やアウトドアで活用できるタフネスケータイ「TORQUE X01」と、ターゲットを絞った特徴的な機能を搭載しているが、rafre KYV40も同様に”ママ”利用を想定してハンドソープで洗える機能などを搭載している。
<▲図:クックビューアプリは画面に触れずに操作することができる> |
さらにキッチンでの利用を想定し、rafre KYV40に触れずに操作できる機能を搭載する。この機能はレシピやキッチンタイマー機能をもつ「クックビュー」アプリで利用できる。
通常はタッチパネル操作を行うこのアプリだが、画面右下の「開始」ボタンをタップすると、手をかざすことでスクロールや決定操作を行うことができる。
<▲図:手のひらで操作しているところ> |
上部右上の近接センサーに手のひらをかざして上下に動かしたり、静止したりするジェスチャーで操作できる。
近接センサー上で手を静止するとキッチンタイマーが起動、上下に手のひらを動かすとタイマーの時間を設定できる。タイマーのセットが完了したら、手のひらを右へ動かしてタイマーを開始。センサーの反応が良く意外と使える印象を受けた。
なお、操作中に着信があった場合、ハンズフリーで通話することも可能だ。
<▲図:rafre KYV40の側面> |
右側面(写真=上)には、電源キー、ボリュームキー、左側面(写真=下)にはなにもない。
<▲図:rafre KYV40の上面・下面> |
上面(写真=上)にはSIMカード、microSDカードスロット、イヤホンマイク端子、下面(写真=下)にはmicroUSB端子、ストラップホールがある。5.0インチのディスプレイを搭載するものの狭額縁という訳ではないので比較的横幅が大きいが、背面が大きくラウンドしているため手のひらに収まるサイズ感となっている。
<▲図:手帳型ケース「au +1 collection 純正ケース」> |
別売の手帳型「au +1 collection 純正ケース」はスタンド代わりにもなる。ケースの表面は防汚加工が施され、汚れを拭き取ることが可能とのことだった。ボディーカラーに合わせた3色がある。
rafre KYV40は、ごく普通の女性をターゲットとした柔らかいデザインのミドルクラス端末だが、実際には驚きのタフネス性能と泡で洗える機能など、実用性という面で最高クラスのスマートフォンだと言えるだろう。
au 2017年春モデルでは、王道的なハイスペックスマートフォンの発表はなかった。一方で、それもあって京セラの個性的なスマートフォンが埋もれずに店頭に並ぶのは良い傾向なのではないだろうか。
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop
(記事:mi2_303)