<▲図:司会進行を務めるモバイルプリンスさん> |
今回のイベントでは、同社のハイエンドスマートフォン「HUAWEI P9」及びWindows 10搭載2-in-1タブレット「HUAWEI MateBook」の紹介、タッチ&トライ、そしてモバイルプリンスさんとGAPSIS編集長によるトークセッションが行われる。本記事ではその東京イベントのレポートをお届けしたい。
まずはファーウェイ自身によるP9とMateBookの製品プレゼンから。製品プレゼン担当は、同社の須藤孝夫氏だ。
<ファーウェイについて>
<▲図:ファーウェイ・ジャパンの須藤氏> |
まずはファーウェイについて。同社はスマートフォン事業に関しては、昨年の出荷台数がグローバルで1億台を超え、韓国Samsung、米Appleに続く第3位。ブランド力も向上していて、「BRANDZ」での格付けでは昨年の70位から今年は50位に上がるなど成長中。
スマートフォンの製品主力ポートフォリオは5シリーズ。「Mate」「P」「Nova」「G&Y」「Honor」で、今回紹介されるP9などのPシリーズは「Platinum」モデル。
同社はその他にもコンシューマー製品では、今回紹介されるWindows製品のMateBookやAndroidタブレット、スマートウォッチ、Wi-Fiルーターなどを手掛けていて、2016年の売り上げ目標はグローバルで約2.9兆円。
日本市場に目を向けると、まず、モバイルWi-Fiルーターでは8年連続で販売台数トップを記録している。Androidタブレットも製品別販売数やシリーズ別販売数などで2ヶ月連続で1位から3位を独占するなど好調。SIMフリースマートフォンもメーカー別販売数で4ヶ月連続でトップになっている。直近では同社のSIMフリースマートフォンが小学館DIMトレンド大賞を受賞するといった実績もある。
<P9について>
「Platinum」シリーズのフラッグシップモデルとなるP9の最大の特徴は、ドイツのカメラメーカー「LEICA」(ライカ)監修のダブルレンズカメラを搭載すること。P9のために特別設計されたライカ基準の透明度、収差、フレア評価などを満たす高品位レンズを採用し、ライカ品質の画質を誇る。
<▲図:ライカ品質のダブルレンズカメラを搭載する> |
ダブルレンズ、要するに2つのレンズを搭載するカメラだが、他社の同種のシステムと異なり、P9の場合は、RGBセンサとモノクロセンサの組み合わせとなっている。RGBセンサではカラー情報、モノクロセンサではディテールを取得し、リアルタイムで両センサのデータ処理を行う。これによって、シングルセンサーのカメラよりも多くの光を取り込め、より多くのディテールを捉えることができる。例えば、「iPhone 7 Plus」と比較してもP9の方が明るく鮮明に撮影できるという。
画像処理速度も速く、シャッターを切ってから最長でも1秒程度で終了する。
<▲図:ハイブリッドフォーカスシステムについて> |
オートフォーカスも速い。レーザーフォーカス、Depth(深度)フォーカス、コントラストフォーカスの3つを組み合わせたハイブリッドフォーカスシステムによって、様々なシーンで安定して高速なフォーカスができる。
前述したライカ品質の画質について。
カメラアプリを起動してメニューを開くと、フィルムモードの設定変更ができる。好みに合わせてリアルな色合いや躍動感ある色合い、落ち着いた色合いなどに変更可能。また、ライカといえばモノクロ、ということで芸術的なモノクロ撮影もできる。ディテールを捉えて奥行きさえ感じさせる写真を残せる。
<▲図:モノクロ撮影などについて> |
非常に美しいボケを楽しめる「ワイドアパーチャ」機能も搭載。後からボケ味を調整することもできる。最大でF0.95のレンズでの撮影相当のボケを楽しめるので、ぜひ実機を触って試してみて欲しいとのこと。
<▲図:ワイドアパーチャ機能では魅力的なボケを楽しめる> |
次にカメラ以外の部分。
デザインでは、エッジ部分にダイヤモンドカットを施すなどして高級感ある佇まいを実現。ディスプレイはハリウッドシネマ規格の色域に完全対応し、デジタルシネマレベルのリアルカラーで動画や写真を楽しめるようになっている。
<▲図:ディスプレイについて> |
通信性能では、キャリアアグリゲーションに対応し、下り最大262.5MbpsでのLTE通信が可能となっている。
非常に便利かつ高精度の機能として第4世代の指紋認証システムがある。
指紋の3D情報まで認識できる高度なシステムで、高い精度の上、高速に認証処理ができる。スリープ状態からのロック解除は0.5秒以下で可能。また、セキュリティ機能として、SDカードロックができる。SDカード単体ではデータを読み取れないようにロックできるので、うっかり紛失しても安心だ。
<▲図:指紋認証やSDカードロックについて> |
<MateBookについて>
従来のノートPCの短所と考えられるのは、重い、見た目が悪い、重さの割りに駆動時間が短い、故障が多いなど。この短所を何とかしたい、そして、開発にあたってアンケート調査も行った。アンケートは6ヶ国で実施し、1,800サンプルを収集。その結果分かったのは、新しいノートPCに求められるのはスタイリッシュなデザイン、持ち運びやすさ、そしてパッと出してサッと使える隙間時間の有効活用性が求められている、ということ。
実際の開発にあたっては、スマートフォン市場で上位メーカーに成長するまでの間に蓄積された様々なノウハウを投入。
カラーバリエーションは2種類。フロントがホワイトでバックがゴールドのものと、フロントがブラックでバックがグレーのもの。そして、別売りのキーボードカバーは4色展開。この組み合わせで、合計8通りのバリエーションを楽しめることになる。
ディスプレイはP9同様、高精細で美麗。サイズは12インチで解像度は2,160×1,440ドット。広い色域で、明るいIPS液晶。ベゼルが狭いのでディスプレイサイズの割にボディサイズはコンパクト。ベゼルは約10mmで、ボディ厚さは6.9mm。
非常に薄いボディながら33.7Whと、大容量のバッテリーを搭載。ファーウェイ独自の節電技術の効果もあり、長時間の連続駆動も可能。
本体だけで充電アダプターも軽い。従来の一般的なノートPC向けアダプターは約450gぐらいだが、MateBookの場合、スマートフォンと同じようなアダプターで約110gと軽くて小型。これによって、アダプターの持ち運びもしやすい。
薄いボディ、大容量バッテリーということで発熱が気になるが、熱伝導を考慮した8層構造設計によって放熱性能が高い。他社の2-in-1タブレット(※編集部注:具体的な機種名は挙げられていない)と比べても2.8度低い。
次に基本スペックを見ていく。
CPUは第6世代のIntel Core m、メモリは4GBもしくは8GB、ROMは128GBのSSDか256GBのSSD。低消費電力ながら高度な処理能力を持つ。
別売りの純正キーボードカバー「MateBookキーボード」にもこだわっている。トラックパッドはガラス製なのでスムースな操作性を実現。さらに、5点マルチタッチ対応で、3本指や4本指操作などで快適性を高めている。キーボードのキーストロークも1.5mmと深い。防滴仕様なので、ちょっと水をかけたくらいでは問題ないことも特徴の一つ。
もう一つの別売りアクセサリー「Mateペン」について。乾電池不要でバッテリー内蔵型。フル充電状態から約100時間の連続使用が可能で、筆圧も2,048段階感知。
Mateペンは多機能性も魅力の一つで、2つ搭載されたボタンでページアップ/ダウンや画面キャプチャ、「OneNote」の起動などがワンタッチでできる。さらに、レーザーポインターも搭載するので、プレゼンの際にも便利。
<▲図:Mateペンは多機能> |
指紋認証センサーを搭載し、ロック解除が手軽にできる点も特徴の一つ。上部にはDolby Audio対応のデュアルスピーカーも搭載するので、動画視聴などにもいい。
商品ラインナップや純正アクセサリーは下図の通り。ちなみに、現在各ECサイトなどではセールなどでMateBookキーボード付きのセットで実売75,000円前後などになっていることもあり、かなりお得。
サポートについても。保証期間は1年で、それは本体だけでなく付属品やアクセサリーも対象。また、銀座にあるサポートセンターでは、修理受付、即日対応などもしている。
次回はトークセッションやイベントの模様を紹介したい。
【ファーウェイ P9&MateBook関連レポート記事】
◆名古屋イベント編
・名古屋ナナちゃん前で開催中のファーウェイ街頭イベントレポート!
・名古屋ファンミーティングレポート:会社及びHUAWEI P9紹介プレゼン編
・名古屋ファンミーティングレポート:MateBook紹介&イベントの様子編
・名古屋ファンミーティングレポート:トークセッション編
◆東京イベント編
・品川街頭イベントレポート
・新宿街頭イベントレポート
・ファンミーティング東京レポート:P9とMateBook紹介編
・ファンミーティング東京レポート:トークセッション&イベント模様編
◆大阪イベント編
・大阪街頭イベントレポート
・ファンミーティング大阪レポート前編:カメラ、基本性能、指紋センサーの多機能さなど魅力満載のスマホP9
【情報元、参考リンク】
・「HUAWEI Touch and Try Tour 2016」について
・ファーウェイ・ジャパン主催ブロガーイベント公式サイト
・HUAWEI P9製品サイト
・HUAWEI Matebook製品サイト