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【島田純のMobile×Travel】第76回:本来あり得ない理由で「話題のスマホ」になったGalaxy Note7

いわゆる「話題のスマホ」と言えば一般的にはiPhoneシリーズの最新モデルですが、予期せぬ理由によって話題となってしまったスマホと言えば、世界各地でバッテリーの爆発事故が相次いでいるSamsungのGalaxy Note7でしょう。

<▲図:爆発事故が世界的に問題となったGalaxy Note7>

筆者は、前モデルにあたるGalaxy Note5を台湾にて発売日当日に購入、海外渡航時の主力端末として活躍していたこともあり、防水対応やカメラ性能の改善、4G + 3Gの同時待受対応(後日アップデートで配信予定)など、更に使いやすさが改善されたGalaxy Note7も大きな期待と共に台湾モデルを購入しました。

その後、世界各地でGalaxy Note7の爆発事故報告が相次いだことから、Samsungは問題のあるGalaxy Note7の交換または返金対応を行うことを発表。筆者が台湾で購入したGalaxy Note7もリコール対象品となっていますが、一部の国向けのモデルはバッテリーの製造メーカーの違いによって問題が発生しないと判断され、リコール対象となっていないモデルも存在しています。

爆発事故の発生を受けて、国内外の航空会社はGalaxy Note7の機内での使用・充電を禁止する方針を相次いで発表しました。国内の航空会社では、日本航空(JAL)および全日空(ANA)が、Galaxy Note7の機内利用を禁止する方針を発表し、機内アナウンスでもGalaxy Note7の機内使用を禁止する旨のアナウンスを実施しています。

<▲図:ANAのWebサイトに記載されたGalaxy Note7の機内利用禁止案内
(※クリックして拡大)>

JALに問合せをしたところ、機内でのGalaxy Note7の利用禁止はメーカーのリコール対象外のモデルでも同一であり、なおかつ正常品との交換済みの場合でも一律で利用禁止となるとのこと。問題が発生しないGalaxy Note7でも機内利用が禁止されてしまうのは厳しい措置とも言えますが、安全対策が行われているかどうかをチェックすることができない以上、やむを得ない対応と言えるでしょう。

Samsungは問題が発生する可能性のあるGalaxy Note7のリコールを発表していますが、既に紹介したように交換済みであってもGalaxy Note7の機内利用が禁止されるほか、機内利用禁止が解除されるまでどのぐらいの時間がかかるのかがわからないことを考えると、Galaxy Note7が他のスマートフォンと同様に機内で使えるようになる日は当面先になりそうです。

当然ながら、航空機以外なら安心してGalaxy Note7を使えるかと言えばそんなことは無く、Galaxy Note5の後釜にしようとしていた計画も頓挫。Galaxy Note7を購入した台湾を再度訪問して交換あるいは返金してもらうまでは、引き続きGalaxy Note5を海外端末として使うことになりそうです。

Galaxy Note7が問題無く使えていれば、新たにおサイフケータイが使えるようになったiPhone 7を国内端末に、Galaxy Note7を海外端末として使う、なんて使い分けも検討していたのですが、この計画もお預けに。

<▲図:フツウに使いたいだけなのに……>

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台灣三星電子 - 智慧型手機 | 電視 | 冰箱 洗衣機


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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