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<▲図:arrows SV F-03Hのブラックモデル> |
今回の富士通「arrows」シリーズでは、ハイエンド機種は出さずにミドルレンジ機種のarrows SVのみが発表された。富士通の担当者にこのあたりの話を聞いたが、ハイエンドモデルは1年に1回のモデルチェンジで十分と考えているようだ(※ちなみに富士通に限らず、ドコモ全体で見ても大きなモデルチェンジは1年単位になる予定だと今回発表されている)。
最近では一時期のスマホブームと比較して、多くのユーザーの買い替えサイクルも長くなってきている。一部のマニアを除けば、一般的な買い替えサイクルは1〜2年ぐらいではないか? とのことだ。
さて、そんな訳で新たに登場するarrows SVを見ていきたい。ちなみに発売時期は6月下旬の予定だ。
<デザインと概要>
ディスプレイサイズは5.0インチでコンパクトなボディなので、扱いやすいのは確かだ。最近のトレンドに乗った非常にスタンダードな外観で、エッジが丸くなっているが、ディスプレイ部分はフラットだ。Galaxy S7 edgeのエッジスクリーンやXperia X Performanceのガラスパネルのエッジ部のようにパネル自体のエッジには丸みはないという意味。一口に言えば、「一昔前のXperia」という感じだ。
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<▲図:arrows SVの背面> |
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<▲図:arrows SVの側面。左側面には「arrows」ロゴもある> |
カラーラインナップはホワイト、ブラックに加えてゴールドがあり、個人的な好みで言えばゴールドだが、無難なカラーを揃えてきている。
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<▲図:カラーは3色。左からゴールド、ブラック、ホワイト> |
残念なのは富士通得意の生体認証に対応しないことだ。指紋認証はもちろん虹彩認証も搭載していない。
さらにはハイレゾオーディオにも対応せず、新世代の高音質通話のVoLTE(HD+)にも対応しない。そのうえ、LTEは下り最大150Mbps止まりだ。じゃあ、どう新しいの? と言えば、今夏モデルの特徴的機能である「スグ電」には対応している。「スグ電」というのは、スマホを振って耳に当てるだけで発信できたり、着信時にも耳に当てるだけで受話できる機能。
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<▲図:スグ電について> |
<ポイント>
arrows SVでは何が良いところなのか? というと、タフさだ。
まず、ボディの表面がかなりの耐久性を持っている。F-01Hと比較して、表面の硬度が2Hから4Hにと、約2倍に向上している。
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<▲図:フレームと構造、表面硬度について> |
そして、ボディ構造も今までと変わっている。通常は外から、
ハードコート
印刷
アクリルパネル
本体
印刷
アクリルパネル
本体
という階層構造なのに対して、arrows SVでは、
ハードコート
アクリルパネル
印刷
本体
アクリルパネル
印刷
本体
という順なので、印刷に傷がつきにくく、ボディが美しさを保ちやすいという利点がある。
さらに、サイドフレームもハードアルマイトを採用することで、一般的なアルミフレームと比較して約2倍の強度を持っているという。
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<▲図:耐磨耗性のデモ展示> |
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<▲図:通常のアルミ板を上図の装置で30秒磨耗した場合。 しっかりと溝ができていることがわかる> |
そして、米国防総省の調達基準であるMIL規格の14項目に準拠するなど、かなりタフな端末に仕上がっているようだ。
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<▲図:MIL規格の14項目に準拠したタフネス設計> |
もちろん、日本メーカーの端末なので、防水・防塵なのは言うまでもない。
<その他機能や基本仕様等>
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<▲図:基本仕様> |
arrows SVはミドルレンジ仕様なので、スペック上は特筆すべき点はない。OSはAndroid 6.0、CPUはQualcomm MSM8916クアッドコア1.2GHz、メモリは2GB RAM/16GB ROM、ディスプレイの解像度は720×1280、バッテリー容量は2,580mAh、LTEは下り最大150Mbps、上り最大50Mbps対応、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n準拠、Bluetooth 4.1、メインカメラは約1,310万画素、サブカメラは約500万画素、ワンセグ対応(フルセグには非対応)、ボディサイズは144×72×7.8mm、重さは140g台になる予定。
おサイフケータイにも対応する。
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<▲図:カメラについて> |
<印象>
今回発表になった他機種との比較では、機能的にはあまり「これだ!」という感じではないが、十分に実用的な機能・性能を持っている。さらに、かなりタフで、仕上げにも配慮されているので、実用的に長く使える端末が欲しい人にはかなりオススメだろう。また、おそらく価格も安価に設定されるはずだ。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
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