<▲図:撮影するとオペレーターが手入力でデータ化してくれる> |
名刺管理アプリEightを提供するのは2007年創業のSansan(さんさん)という会社。3,000社を超える法人ユーザー向けに名刺管理クラウドサービス「Sansan」を提供している。松重豊さんらが出演するテレビCMでご存知の方も多いと思う。
そのSansanの名刺管理アプリがEightで、Googleによる「2015年ベストアプリ」の一つに選出されている。
名刺管理アプリEightでは、他のアプリと同様、名刺をスマートフォンのカメラで写し、画像データとして保存・管理できる。加えて、名刺記載情報をデータとしても入力・管理できる。このデータ化方法に大きな特徴があり、Eightでは、名刺記載の内容をSansanのオペレーターが自分の目で見て、手入力で入力してくれる。もちろんネットを介してだ。
名刺を見ながら自分で手入力する面倒さや、正確性に難のあるOCR入力を使わなくて済む。
要するに楽ができて正確、という点が特徴だ。オペレーターによる手入力の料金も無料。ただし、無料アカウントのユーザーの場合は、オペレーターが入力してくれる名刺の枚数は1日で数枚から10枚程度(*実際にはもっと多くの枚数を入力してくれることもあるが、おそらくオペレーターの状況次第)のようだ。そのため、数百枚の名刺をデータ化するには何日もかかることになるが、放っておけばいい話なので、楽だ。
また、有料のプレミアム会員であれば、優先的に入力してもらえるので、より短期間でデータ化できる。実際問題、名刺を頻繁にやりとりしない業務についている方の場合は無料会員のままで特に支障はないと思うが、営業職などのように日々多くの名刺のやり取りをし、すぐにその情報を使いたい、という場合には有料会員の方が便利だろう。
プレミアム会員の費用は月額で400円、年額では4,000円と、年額で支払った方が少し安くなる。
<▲図:画面例> |
Eightで保存・管理するデータはスマートフォン向けアプリだけでなく、Eightのウェブサイトからも確認できるので、パソコンでチェックすることもできる。
また、利用しなくても構わないがFacebookとの連携機能も備わっている。Facebook上の友人が名刺管理アプリEightを使っている場合、その人自身の名刺を見ることもできる。
そして、もう一つ大きな特徴がネットワーク機能で、登録している名刺の人もEightを利用している場合、その人が自分の情報を更新すると、こちらにも通知され、情報が更新されるという点。すなわち、その人の名刺を登録している人全員に名刺の更新通知が届き、情報が更新されるということになる。どういうメリットがあるかというと、相手の所属等、名刺の内容が変わった時に、新たに名刺を貰いなおして入力し直す必要がない、ということだ。名刺情報の更新はその人自身がEightで行ってくれる。
この機能はEightが思い切ってネットワーク連携機能を導入したことで実現している利便性の一つだと思う。
また、名刺の取り込みについては、スマートフォンでちまちまと撮影するのが面倒な場合、スキャナ「ScanSnap」とパソコンを使って一気に読み込むこともできる。
Eightを利用する上で気になるのは、自分が持っている名刺の情報をオペレーターに見られてしまう、ということ。この点は相手の許可を得ずに行ってよいのか、と思うし、心理的にも何となく気になる。ただ、 Sansanとしては対策を講じているという。オペレーターには名刺を取り込んだユーザーの情報は伝わらないため、誰が誰の名刺を登録しているのか、ということは知られない。とはいえ、オペレーターがデータ入力のために名刺を見ることは確かなので、その点が気になる方は使わないほうがいいかもしれないが、Sansanとしては、プライバシーマークを取得し、セキュアな環境でサービスを提供していて、すでに3,000社を超える企業がクラウド名刺管理サービス「Sansan」を利用しているので、その点を信頼する、ということになると思う。
ともかく、楽といえば物凄く楽なので、ダウンロード数・ユーザー数が伸びているのは理解できる話だ。
<▲図:PCからの利用も可能。メッセージのやり取りも可能> |
アプリは下のリンク先からダウンロードできる。
【情報元、参考リンク】
・「名刺管理アプリEight」公式サイト
・Google Play/「名刺管理アプリEight」