トーンモバイルは17日、同社が提供するスマートフォンサービス「TONE」において、東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チームの医学博士の青栁幸利博士監修のもと、“奇跡の研究”と言われる中之条メソッドをTONEのサービスに実装すると発表した。
これだけでは何のことか分からないと思うが、具体的には、健康管理機能を持つサービス「ライフログ」(上図参照)をアップデートし、ユーザーの年齢に応じた1日に必要な歩数・活動量に対して、実際の成果を記録したり不足量を確認したり、日々の傾向を可視化したりと、ユーザーの健康管理ができるようにした。
さらに、健康管理のモチベーションを上げるため、1日8,000歩の徒歩&速歩きを20分行うことで「Tポイント」が1ポイント付与される。毎日この目標をクリアすれば30日間で30ポイント貰えることになる。
とはいえ、1ポイントでは「ポイントを動機」として取り組む気にはならないかもしれない。やはり自分自身の健康を維持するため、というのが最大の目的で、ポイントはおまけというのが現実だろう。しかし、通常よりも多くのポイントがもらえるキャンペーンやイベントなども実施される見込みなので、それらも動機の一つになるかもしれない。
青柳博士によれば、1日に8,000歩以上、そして中強度の運動として速歩きを1日に20分以上続けることで、日本の医療費の3分の2を占める様々な病気の予防に明確な効果があるという。
この目標をクリアし続けると、「寝たきり」「うつ病」「認知症」「心疾患」「脳卒中」「がん」「動脈硬化」「骨粗しょう症」「高血圧症」「糖尿病」といった生活習慣に関わる10の疾患の発病リスクを10分の1に抑えられるという。
これは群馬県中之条町の65歳以上の高齢者約5000人を対象に、15年間に渡って行われた研究の結果分かったこと。1年間の平均歩数(1日)、平均中強度活動時間(1日)と有病率・発症率の関連性を調べたところ、歩数と中強度活動時間が増すほど、有病率・発症率が低くなることが判明したという。
冒頭で紹介したように「ライフログ」では1日の活動量が20分及び8,000歩を超えると自動的にTポイントが1ポイント付与される。
TONEは「持っているだけで健康になるスマホ」を目指す。
【情報元、参考リンク】
・トーンモバイル/プレスリリース
・TSUTAYAのスマホ 「TONE」
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