出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ] |
そして、格安SIMを提供する事業者も増え、もはや乱立状態にある。おそらくまだまだ増えるとは思うが、2016年の後半もしくは2017年頃からはサービスを止める、もしくは止めることを告知する事業者も出てくるかもしれない。増えすぎた数はいずれ適正数に落ち着くはずだ。
さて、その格安SIMの市場だが、調査会社のMM総研は昨年12月に9月末時点での実績を発表している。今からだと少し前のデータということになるが、それぞれに数は伸ばしていてもシェアはそれほど変わっていないだろう。
まず、独立系のMVNO事業者がSIMカードを活用し、独自の料金プランで独自サービスを提供するSIMカード、すなわち先ほど前言っていた「格安SIM」の回線契約数は405万8千となっている。2014年の9月末は230万5千回線だったので、一年間で約175万回線も増えている。
格安SIM、SIMフリースマートフォンは、昨年一年間で取り扱い店舗が増え、メーカー独自の専門コーナーの設営や、格安SIMサービス独自ショップのオープンなどもあったので、それらの影響も大きいかもしれない。
シェアトップは依然としてNTTコミュニケーションズだ。「OCN モバイル ONE」を展開する同社のシェアは23.1%と大きい。2番手は「IIJmio」を展開するインターネットイニシアティブが17.7%、3位に「U-mobile」のU-NEXTで7.3%、4位に6.3%でビッグローブが続いている。1位と2位は1年経過してもシェアに大きな変動はなかったが、3位以下は激しい戦いになってきている。
その中で、U-mobileは比較的早期に市場参入し、料金プランに他社との違いがあったことや、アイドルの橋本環奈さんをPRキャラクターとしてサービスをPRしてきたこともあってか好調で、3位にまで駆け上がってきた。
今年の格安SIM市場の変化にも注目したい。
【情報元、参考リンク】
MM総研/プレスリリース