STYLE RINGをHTC Desire EYEの背面に装着したところ。 |
この製品はスマートフォンの背面に両面テープで貼り付けるリングで、普段スマホを扱うときの落下防止対策として指を引っかけたり、動画視聴時などにリングをスタンド代わりにしてスマホを傾けて設置できたり、クルマのダッシュボードなどに固定できるようになっている。
パッケージ裏面に使い方が描かれている。 |
HTC Desire EYEとHTC Desire 626はどちらもグローバルでも展開されている機種なので、ケースやスタンドのようなアクセサリーは一応それなりには存在するが、選択肢が多いかと言えば少ない。
また、HTC Desire EYEのように5.2インチなど、大きなディスプレイを搭載するスマートフォンの場合はボディが大きいので、片手操作時にはどうしても落下の不安がある。特に画面の上の方をタップするときには、端末を持ち替えたりすることもあるので、うっかり落としやすい。そうなると落下防止対策も重要だ。
画面が大きなスマートフォンの場合、頻繁な持ち替えなどで落下の懸念がつきまとう |
STYLE RINGを使うと安定したホールドが可能になる |
STYLE RINGはHTC Desire EYEに限らず、様々なスマートフォンに装着できるアクセサリーで、スマートフォン本体の背面に両面テープでペタッと貼り付けて使う。ちなみにスマートフォンに一旦ケースを装着させ、そのケースの背面にSTYLE RINGを付けても構わない。
STYLE RINGはスマホ本体背面に両面テープで貼り付ける。
STYLE RINGは、回転できるリングがベースプレートに付いていて、リングは水平方向に360度回転できるほか、Z方向に180度回転することも可能となっている。そのため、左右どちらの手で端末を持っても、好きな指をリングに通して端末をホールドすることができる。多少持ち替えても指をリングに通していれば落としにくいので安心だ。
5インチ以上のサイズのディスプレイを搭載するスマートフォンのユーザーには便利だと思う。
リングはこのように回転できる。
リングは回転できるとはいえ、軸との間の摩擦がそれなりに強く、任意の角度で止めておくことができる。そのため、リングを任意の角度で止めて、スタンド代わりに使うこともできるので、動画視聴時などにとても便利だ。
スタンド代わりにもなる。 |
浅い角度(左図)にしたり、縦向き(右図)にすることもできる。
さらに、パッケージ内にはクルマのダッシュボードに固定できるよう、フックが同梱されている。写真の黒いパーツがそれで、フックにも背面に両面テープがついている。フックは一見硬いプラスチックに見えるかもしれないが、柔軟性があって曲げられるので、ダッシュボードが曲面になっていてもある程度は面に沿って貼り付けられる。
パッケージの中身。STYLE RING本体とフック(黒いもの)、マニュアル類だ。 |
フックは柔軟性のある樹脂でできているので、ある程度は曲げられる。
あとはそのフックにSTYLE RINGのリングを引っ掛ければダッシュボードにスマートフォンを固定できる、というわけだ。
STYLE RINGとフックの固定はかなり強いので、ちょっとやそっとでは外れない。 |
今回は実際にクルマで試してはいないが、フックとリングはしっかりと固定されるので、運転中の振動などで簡単に外れることはないと思う。
ただ、よくよく考えると、フックを使ってスマートフォンを固定するのは、車種によってはダッシュボードのデザインのため難しいかもしれない。普通の吸盤式の車載ホルダーの場合は、ダッシュボードの上面に吸盤でスタンドを固定し、そこから伸びたアームの先に設けられたホルダーにスマホをセットすることになるが、STYLE RINGの場合はベースがフックしかない。そのため、ダッシュボードの上面ではなく斜面になっている部分に付けることになる。となると、ダッシュボードのデザインによっては設置スペースが見つけられないかもしれない。大抵、ダッシュボードにはエアコンの送風口や各種操作ボタンなどがあって、意外とスマホを固定できる、ちょうどいいフリースペースはないかもしれない。その場合は普通の吸盤スタンド式のホルダーの方がいいだろう。
とはいえ、このフックはクルマ以外でも使える。
例えば、料理中にスマートフォンでレシピを確認したい場合やテレビ(ワンセグ/フルセグなど)を映したいときに、キッチンの棚の扉や適当な壁などにフックを貼っておけば、そこにスマートフォンを固定できてしまう。それだけに、フックの用途は色々と考えられそうだ。
便利なSTYLE RINGだが、気になる点もあった。
それは剥がすときの話だ。
STYLE RINGの両面テープはかなり強力で、ちょっとやそっとの力では剥がれない。剥がすときはベースとスマートフォン本体の間にマイナスドライバーのような細い何かを入れ、力を掛ければ簡単だが、下手をするとマイナスドライバーでスマホ本体の背面パネルを傷付ける懸念もあるので注意したい。リングを引っ張って力技で剥がすのは本当に難しいし、やらない方がいい。下手をするとリングがベースからすっぽ抜けて壊れる可能性があるかもしれないし、スマートフォンの背面パネルを割ってしまうかもしれない。
筆者は最初、リングを引っ張って剥がそうとしたところ、リングとベースを繋ぐ軸が壊れそうに感じたので止めた。そのため、剥がすときには注意が必要だ。
しかし、剥がすときの注意点を除けば、とても便利なアイテムなので、画面が大きく、背面がフラットなHTC Desire EYEのようなスマートフォンを使っている方にはオススメだ。
普段使っている分には強度に問題はないが、剥がすときはリングを引っ張ると軸が壊れる懸念がある。 |
次回はHTC Desire 626の付属品などを紹介したいと思う。
関連記事は下記。
- HTC Desire EYEと626イベント取材レポート
- HTC Desire EYEレビュー前編
- HTC Desire EYEレビュー後編
- HTC Desire 626レビュー:機能・性能・感想など
- HTC Desire 626レビュー:パッケージ、付属品など
- Spigen STYLE RINGをHTC Desire EYEで試す
下はAmazon.co.jpでの商品リンク。
【情報元、参考リンク】
HTC公式通販サイト「HTC e-Shop」