ZenWatch 2(WI501Q-GM04) ガンメタルモデル |
また、記事の公開順序が逆になるかもしれないが、発表会の模様や、同社が同日夜に秋葉原の「ASUS フラグシップ・ストア」で開催した「ZenFan」向けのイベント「Zensation」のレポート記事なども後日公開する予定だ。そちらではZenFone 2 Laserの6インチモデル、ZenWatch 2のサイズ違いモデルや他のカラーなども紹介する。
<概要>
それではZenWatch 2を紹介するが、今回扱うモデルの型番は「WI501Q-GM04」というもの。ZenWatch 2はサイズ別に大きく2モデルに分かれ、ボディの縦方向の長さが約49mmのモデル「WI501Q」シリーズと、約45mmの「WI502Q」シリーズがある。WI501Qシリーズは本体サイズが若干大きく、ディスプレイも約1.63インチ(解像度320×320ドット)。WI502Qシリーズは約1.45インチで280×280ドットだ。カラーバリエーションを見ても分かるが、WI502Qは主に女性をターゲットとしているように見える。とはいえ、もちろん男性が装着しても違和感はないので、好みに応じて選びたい。
ZenWatch 2のバリエーション。22mmサイズというのがWI501Q、18mmサイズというのがWI502Q |
WI501Qシリーズは本体カラーと標準で同梱されるバンドの違いで、計3モデルある。下記の組み合わせで、発売日も合わせて載せておく。
・本体がガンメタル+バンドがガンメタル(メタル素材):11月下旬
・本体がガンメタル+バンドがダークブルー(本革):11月13日
・本体がローズゴールド+バンドがアッシュブラウン(本革):12月上旬
ただ、バンド(公式には「ストラップ」と表記されている)はオプションとして単品でも販売されるので、後から付け替えてもいい。さらに、バンド幅はWI501Qが22mm、WI502Qが18mmなので、市販の腕時計用のものも使用できる。取り替えは工具要らずで手軽にできる。
<仕様>
WI501Q-GM04の主な仕様は次の通り。
・プラットフォーム:Android Wear
・プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 400
・メモリ:512MB RAM、4GB ROM
・ディスプレイ:約1.63インチ有機EL(320×320ドット)
・タッチパネル:2点タッチまで
・マイク:デジタルマイク内蔵
・センサ:6軸センサ(加速度センサ、ジャイロセンサ)
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n
・Bluetooth:4.1
・バッテリー:400mAh
・バッテリー駆動時間:約1.5日
・インターフェース:USB(pogpピン。後述の写真参照)
・本体サイズ:約40.7×49.6×9.4-10.9mm
・本体重さ:約46g(ガンメタルバンドは約77g)
・防水・防塵:IP67
・主な付属品:USB-ACアダプターセット、クイックスタートガイド、製品保証書
<パッケージ、同梱品、外観>
パッケージは各社のスマートフォンやタブレットなどでもよく見られるデザインで、フタを開けるとZenWatch 2がお目見えする。ZenWatch 2が載ったトレイを引き上げるとUSB-ACアダプターセットが入った小箱がある。その中にはクイックスタートガイドや製品保証書などのマニュアル類も入っている。
パッケージ
同梱品 |
USB-ACアダプターセットはケーブルが脱着できるタイプで、ケーブルは片側がフルサイズのUSBコネクタで、もう一方が専用のpogoピンコネクタとなっている。pogoピンコネクタはZenWatch 2の背面に用意された専用端子にマグネットで接続できるので、とても楽。コネクタをZenWatch 2の背面に近づけるとカチャッとくっつく。ただし、向きはある。竜頭風のボタンが搭載された右側から付けるようになっている。
USBアダプターセット
pogoピンコネクタはマグネットでZenWatch 2の背面に簡単にくっつく。充電はとても楽。 |
ACアダプターはASUSのスマートフォン各機種に同梱されているものとほとんど同じデザインのもので、出力は5.2V/1.0A。特に高出力のアダプターではないので、市販のUSB-ACアダプターやパソコンのUSB端子、モバイルバッテリー等でも付属のケーブルを使えば充電できる。
ちなみに約36分でバッテリーの50%まで充電できるようだ。
ZenWatch 2ガンメタル本体とガンメタルのバンド |
WI501Q-GM04に付属のバンドはメタルバンドなので、本革バンドと比べるとやはり重いが、質感はいい。本革バンドは約14g、メタルバンドは約77gなので、比べると重いのは分かると思う。また、長さ調節はピンを外し、コマを抜かなければならないので、面倒と言えば面倒だ。少なくともパッケージ内にはメタルベルトの長さ調節用の工具類は入っていないので、別途用意する必要がある。ちなみに私は標準サイズのままではバンドが長くてスカスカだったので、後で調節する予定だ。
本体 |
本体とバンドの固定はバネピンが使われていて、取り付け/取り外しは工具不要で手で行える。22mm幅の市販のベルトを持っている方は自分で交換できるので、好きなものに変えればいいだろう。
バンドと本体の接続にはバネピンが使われている。手で簡単に外せる。また、ピンをバンドから外すこともできる。 |
本体の側面には右側にボタン、左側にマイクがあるだけで、他にはなにもない。背面もpogoピン端子のみ。最近のスマートウォッチは背面に心拍センサーを搭載するものが増えてきているが、ZenWatch 2にはない。フィットネス/健康管理が主目的だとあった方がいいかもしれないが、そうではない方や、心拍数までは要らない、という方は何も困らないだろう。
竜頭風のボタン |
左側面にはマイク穴がある |
背面には充電用のpogoピン端子がある |
コネクタは近づけるだけでマグネットの力でくっつく |
ディスプレイは約1.63インチで解像度が320×320、278ppiなので、物凄く精細かと言えばそうではないものの、現状では十分かな、というレベル。他社のより高価なスマートウォッチ、例えば「Huawei Watch」が1.4インチの円形ディスプレイで400×400、286ppiでより精細だが、メタルバンドモデルで5万円を超えるので、価格も含めて考えるとZenWatch 2は頑張っている。また、Apple Watchに至っては42mmモデルで約1.65インチ、312×390ドットで、しかもずっと高価だ。
ディスプレイは約1.63インチの有機EL。320×320ドット。 |
いずれにしても、現在の市場を見渡してみると、ZenWatch 2のディスプレイはまずまず。タッチ操作や触り心地もいい。
ZenFone 2と並べたところ。ちなみに他社のAndroid端末やiPhoneとも連携して利用できる。 |
次回以降では機能や感想などを紹介していきたいと思うが、冒頭で記したように発表会やイベントのレポートも別途用意する予定だ。
- 第1回:概要、仕様、パッケージ、付属品、本体外観など
- 第2回:メタルバンド(金属ベルト)の長さを自分で調節する
- 第3回:機能や使い勝手、ウォッチフェイスなどをチェック!
- 第4回:便利な機能や魅力、不満点、約1ヶ月間使ってみての感想など
下はAmazonでの商品リンク。具体的な発売日はAmazonで確認することもできる。上3つがWI501Qで、下3つがWI502Q。
【情報元、参考リンク】
・ASUS公式オンラインショップ「ASUS Shop」
・ZenWatch 2、ZenFone 2 Laser 6インチモデルの発表記事